目次
Gemini で送信した直後に、返答の代わりにこう表示されて止まることがあります。
エラーが発生しました(13)
Something went wrong(13)
先に結論を書くと、このエラーの原因を Google は公式に説明していません。ただし、Google 自身が障害報告の中でこの表示を名指しした記録が1件あります。それを手がかりにすると、「自分の使い方が悪い」と決めつける前に確かめるべき順番が見えてきます。
この記事では、Google の公式記録と、Google 公式コミュニティに寄せられた報告をもとに、確かなことと推測を分けて、エラー(13)が出たときに試す順番を整理します。
2026年5月には、この表示が出る障害が約4日間続いた。そのとき公式の回避策は「なし」だった
1つのチャットだけか、画像を付けたときだけか、そのアカウントだけか。範囲によって打つ手が変わる
公式コミュニティで返信しているのは Google 社員ではなくボランティア。Google に届くのはフィードバック
1. Google が公式に書いていること
障害報告に「Something went wrong(13)」の記録がある
Google のサービス稼働状況ページ(Google Workspace Status Dashboard)には、Gemini の障害報告が載ります。そのうち2026年5月の報告には、次のことが書かれています。
| 項目 | 公式報告の内容 |
|---|---|
| 期間 | 2026年5月4日 16:40 〜 5月8日 18:53(UTC) |
| 症状 | Gemini の会話で「Something went wrong(13)」のエラーが表示される |
| 原因 | データベースのリソース不足と、アプリケーションの不具合が重なったこと |
| 回避策 | なし |
つまり、このエラーは利用者側では防ぎようのない、Google 側の問題で出ることがあると公式に確認できます。この期間に何を試しても直らなかった人がいたとしても、それは使い方のせいではありません。
エラー(13)そのものの説明は、公式ヘルプに無い
一方で、Gemini アプリのヘルプセンターと公式リリースノートには、2026年9月の時点でエラー(13)の原因や対処を説明したページは見つかりませんでした。上の障害報告も「その期間に何が起きたか」の記録で、エラー(13)全般の定義ではありません。5月以外に報告されているエラー(13)の原因は、公式にはわかっていません。
2. 「13」という番号の意味(推測)
Google のサービスの多くは、内部の通信に gRPC という仕組みを使っており、エラーの種類を番号で表します。gRPC の公式ドキュメントによる主な番号の定義は次のとおりです。
| 番号 | 名前 | 公式の定義(要約) |
|---|---|---|
| 3 | INVALID_ARGUMENT | 送った内容そのものが不正 |
| 8 | RESOURCE_EXHAUSTED | 利用枠などの資源を使い切った |
| 13 | INTERNAL | 内部エラー。仕組みの前提が崩れた、深刻なエラー用の番号 |
| 14 | UNAVAILABLE | 一時的に使えない。時間を置いて再試行すれば直ることが多い |
🟡 Gemini アプリの「(13)」がこの INTERNAL と同じ意味だとは、Google は明言していません。ただ、番号の並びが一致し、5月の障害の原因(データベースのリソース不足とアプリの不具合)も「内部エラー」の定義と矛盾しないことから、送った文章の書き方ではなく、Google 側の処理の途中で起きた問題を示す番号と読むのが自然です。利用枠の使い切り(8)とは別の番号である点も、覚えておくと切り分けに役立ちます。
3. 報告に多い4つの場面
Google の公式コミュニティには、エラー(13)の報告が多数投稿されています。原因の説明ではありませんが、どんな場面で出たかには傾向があります。
どのチャットでも、どの端末でも出る。自分以外にも同じ報告が同時期に増えている。Google 側の障害の可能性が高い(2026年5月の公式記録)
🟡 これらは個別の報告で、それぞれの原因は公式には確認されていません。ただ、場面によって「新しいチャットで直る」「画像を外せば通る」「アカウントを変えれば通る」と効く手が違うので、次の順番で切り分けると無駄が減ります。
4. 試す順番——7つの切り分け
以下は Google の公式な対処手順ではなく、公式の記録と報告の傾向から組み立てた切り分けの順番です。上から順に、手間の少ないものから試します。
| 順番 | やること | わかること |
|---|---|---|
| 1 | Google Workspace Status Dashboard で Gemini の障害が出ていないか見る | 障害中なら、待つ以外にできることはない |
| 2 | ページを読み込み直し、数分おいてもう一度送る | 一時的なエラーなら、これで通ることがある |
| 3 | 新しいチャットを始めて、同じ依頼を送る | 通れば、元のチャットに固有の問題(場面2) |
| 4 | 画像やファイルを外して、文章だけで送る | 通れば、添付に関係する問題(場面3) |
| 5 | シークレットウィンドウ、別のブラウザ、またはアプリで試す | 通れば、拡張機能やキャッシュなど端末側の問題 |
| 6 | 別の Google アカウントで試す | 通れば、そのアカウントに固有の問題(場面4) |
| 7 | 「設定とヘルプ」→「フィードバックを送信」で報告する | 自分では直せない問題を Google に届ける(§7) |
手順3で通った場合は、元のチャットで粘るより、次の§5の方法で新しいチャットに引き継ぐほうが早く作業に戻れます。手順6で「別アカウントなら通る」とわかった場合は、自分の端末ではなくアカウント側の問題なので、端末の設定をいじっても直りません。
5. 長いチャットだけ送れないときの引き継ぎ方
Gemini アプリが1回の会話で扱える量(コンテキストウィンドウ)には上限があります。Gemini アプリの公式ヘルプによると、AI プランなしは3万2千トークン、AI Plus は12万8千トークン、AI Pro と AI Ultra は100万トークンです。
🟡 ただし、このヘルプには上限とエラー(13)の関係は書かれていません。「長いチャットで出やすい」は、コミュニティの報告と回答者の経験則にとどまります。それでも、場面2のようにそのチャットだけ送れないなら、新しいチャットに移るのが現実的な手です。
移る前に、まだ動いているチャットがあれば(または直前まで動いていたなら、動いたタイミングで)、次のように頼んで要点を書き出してもらいます。
ここまでの会話を、別のチャットで続きから再開できるように整理してください。目的、決まったこと、まだ決まっていないこと、次にやることを箇条書きでまとめてください。
書き出した内容を新しいチャットの最初に貼れば、長い履歴を引きずらずに続きから始められます。エラーで元のチャットがまったく送れない場合は、画面に残っている過去のやり取りから、必要な部分を自分でコピーして新しいチャットに貼ります。AI が一度に扱える量の考え方は、コンテキストウィンドウの解説で詳しく説明しています。
6. やらないほうがいいこと
- いきなりチャット履歴を全部消す。コミュニティには「履歴を消したら直った」という書き込みもありますが、効くという根拠はなく、消した履歴は戻せません。まず§4の手順3(新しいチャット)で、履歴を残したまま切り分けます
- 同じ送信を短時間に何十回も繰り返す。障害中や内部エラーのときは、連打しても状況は変わりません。数分おいてから試します
- フィードバックに見られたくない内容を含めたまま送る。後述のとおり、フィードバックには会話の内容も一緒に送られます
- 公式コミュニティへの投稿だけで Google の対応を待つ。返信しているのはボランティアの回答者で、Google の担当者に投稿が届く窓口ではありません
7. 直らないときの報告先
§4の手順で「障害でもなく、自分の端末でもない」とわかったら、Google に直接届くフィードバックで報告します。公式ヘルプによると、パソコンでは画面下の「設定とヘルプ」→「フィードバックを送信」から送れます。
- いつから、どの画面で、何をしたときにエラー(13)が出るかを書く。§4のどの手順で通って、どこで通らなかったかを添えると伝わりやすい
- 同じヘルプには、フィードバックを送ると、関連する会話(入力した文章や Gemini の返答)やアップロードしたファイル・画像も一緒に送られると書かれています。個人情報や仕事の機密が含まれるチャットから送るのは避けます
- 仕事用・学校用の Google アカウントで使っている場合は、組織の管理者にも伝えます
まとめ
| 場面 | 見分け方 | 効きやすい手 |
|---|---|---|
| 一斉に出る | どのチャット・端末でも出る | 障害情報を見て待つ |
| 長いチャットだけ | 新しいチャットなら送れる | 要点をまとめて新しいチャットへ |
| 画像を付けたときだけ | 文章だけなら送れる | 添付を外す・別の形で依頼する |
| 特定のアカウントだけ | 別のアカウントなら送れる | フィードバックで報告する |
- エラー(13)の原因を説明した公式ヘルプは無い。ただし 2026年5月の障害報告に「Something went wrong(13)」の記録があり、Google 側の問題で出ることは公式に確認できる
- 番号の「13」は gRPC の INTERNAL(内部エラー)と一致する。同じ意味だと Google は明言していないが、送った文章の書き方の問題ではないと読める
- 障害情報 → 再読み込み → 新しいチャット → 添付を外す → 別のブラウザ → 別のアカウント → フィードバック、の順で切り分ける
- 履歴の全削除は元に戻せないので、最初の手にしない
FAQ
Q1. ログインのときに出る、番号の付かないエラーとは違いますか?
違う場合があります。Gemini アプリの利用条件の公式ヘルプには、ウェブ版にアクセスしたりログインしたりするときに「Something went wrong」と表示されるなら、そのアカウントはいまアプリを使えない状態で、地域・年齢・アカウントの種類などが理由になりうると書かれています。ログインの段階で出るならこちら、会話の途中で番号付きで出るならこの記事の対象です。
Q2. カスタム指示を保存しようとしたときにも出ます。
Gemini へのカスタム指示を入力しようとすると何度やってもエラー(13)が出る、という相談は Q&A サイトにも投稿されています(2026年6月の相談例)。原因は公式にはわかっていないので、§4と同じく、時間をおく・指示を短くして保存する・別のブラウザで試す、の順で確かめてください。カスタム指示の場所と使える場面は、ChatGPT・Claude・Gemini のカスタム指示の記事にまとめています。
Q3. 有料プランなのに出ます。
有料プランでも出ます。§3の場面4の報告では、AI Pro のアカウントだけで出て、無料のアカウントでは使えたと書かれています。プランを上げれば直るとは限らないので、§4の手順6でアカウント側の問題かどうかを確かめ、フィードバックで報告してください。
Q4. Gemini API を使った開発で、500 や INTERNAL のエラーが出ます。
アプリのエラー(13)とは別の話ですが、Gemini API の公式トラブルシューティングは、429・408・5xx のような一時的なエラーだけを再試行し、400 や 403 のようなリクエスト側のエラーは再試行しないよう案内しています。500 系は、間隔を空けながら再試行するのが基本です。