Claude Tag は、Slack のチャンネルで @Claude と書くだけで、Claude に仕事を任せられる Anthropic の機能です。スレッドの中で調べ、チェックリストを更新しながら進め、答え・ファイル・Web ページ・GitHub のプルリクエストの下書きを返します。2026年6月23日に発表され、いまも公開ベータです。

この記事では、Claude Tag の公式ドキュメントの原文をもとに、仕組み、自分が使えるかの見分け方、どこから料金が引かれるか、頼み方の実例、定期実行、外部ツールや GitHub のつなぎ方、ゲストのいるチャンネルやデータの扱いまでを整理します。仕様は2026年10月4日時点のものです。ベータなので、正式提供までに変わることがあります。

先に結論——Claude Tag の要点

出典: Claude Tag 公式ドキュメント「Work with Claude Tag」「Set a spend limit」(2026年10月4日確認)

何ができる

Slack の中で仕事を任せる

スレッドで調べて進め、答え・ファイル・Web ページ・プルリクエストの下書きを返す。定期実行とチャンネルの記憶もある。

誰が使える

Team・Enterprise の組織

個人プラン(Free・Pro・Max)は対象外。組織が入れれば、Slack の利用者は Claude の席が無くてもチャンネルで頼める(既定の設定)。

料金

席の追加料金なし・従量

チャンネルの作業は組織の利用残高から引かれ、Owner が月の上限を決める。1対1の DM は本人の席の枠で動く。

いまの状態

公開ベータ・Slack だけ

Microsoft Teams 版は製品ページに「近日公開」とあるだけで、時期は書かれていない。

1. Claude Tag とは——チームで共有する @Claude がスレッドで働く

Claude Tag は、1人ずつが自分のアカウントでつなぐボットではありません。組織に1つの @Claude がいて、チームで共有する形です。組織の Owner が、課題管理や GitHub などの各ツールに Claude 専用のアカウントを用意しておくので、チャンネルにいる人は何も設定せずに仕事を頼めます。作業はクラウドで動くので、Slack を閉じても続きます(How Claude Tag works)。

1つの依頼は、公式が「5つの段階の繰り返し」と説明する流れで進みます。

1つの依頼の流れ

① 頼む

@Claude と、やってほしいことを同じメッセージに書く。予約した定期実行でも始まる。

② 作業場ができる

スレッドごとに、使い捨ての作業環境(サンドボックス)が1つ立ち上がる。

③ 作業する

チャンネルに許されたツールで進め、チェックリストをその場で書き換えていく。

④ 結果が届く

答え・文書・グラフ・プルリクエストがスレッドに投稿される。

⑤ 静かになる

数分で作業環境は片付くが、スレッドと会話の記録は残る。次の返信で①に戻る。

出典: How Claude Tag works の「Lifecycle of a request」

作業環境は、Web 版の Claude Code と同じ仕組みです。だから返ってくるのはおしゃべりではなく、実際に動くものになります。逆に、作業環境の中にしか無いファイルは、静かになったあと消えます。長い作業では「途中でブランチに push して」「下書きを投稿しながら進めて」と頼んでおくのが公式の勧め方です。

作業中に見えるもの・口を挟む方法

  • チェックリストは書き換えで更新される。Slack はメッセージの編集を通知しないので、スレッドが止まって見えても、開くと項目が進んでいることが多い。
  • チャンネルの誰でも、スレッドに返信するだけで作業の向きを変えられる。頼んだ本人でなくてよく、@Claude を付け直す必要もない。
  • 止めたいときは、スレッドの下の作業中の表示にある Stop を押す。セッションは残るので、@Claude で再開できる(DM には Stop が無い)。
  • 前のメッセージを編集しても、作業は変わらない。編集は「前後の文面」のメモとして届くだけで、消した返信は記録から消えない。直したいことは新しい返信で書く。

返ってくるものの形

形中身よく使う場面
返信答え・一覧・要約を Slack のメッセージで質問・短い結果
ファイル・グラフ人がファイルを共有するのと同じ形で添付データ・画像・作った文書
更新され続ける投稿上のどれかを、時間をかけて書き換えていくまとめ・索引・定期の報告
claude.ai の Web ページ公開したページのリンクをスレッドに貼るダッシュボード・試作・レポート
プルリクエストの下書きClaude の GitHub アプリが作者になるコードの修正

出典: How Claude Tag works の「What Claude posts back」(2026年10月4日に確認)

Web ページは Claude Code のアーティファクトと同じものですが、見られる人の決め方が違います。元のチャンネルに入れる人なら誰でも開け、共有の設定はありません。公開チャンネルで作ったページは、ワークスペースの全員が開けると考えてください(Security and data handling)。

外部のツールを1つもつながなくても、Claude はスレッドとチャンネルの履歴(ピン留めを含む)を読み、ワークスペースを検索し、作業環境の中でコードを書いて動かせます。貼った CSV からグラフを作る、長いスレッドから文書を起こす、といったことはそれだけでできます。

2. 自分は使える?——判断の流れと、個人の Pro・Max で止まる理由

使えるかどうかは、自分の Claude のプランではなく、Slack のワークスペースが Team か Enterprise の組織につながっているかで決まります。上から順にたどってください。

Claude Tag を使えるかの判断

Q1. 自分の Slack のチャンネルに、すでに @Claude(APP の印つき)がいる?

いる → そのまま使える。既定では Claude の席もアカウントも要らない。組織が利用者を絞っていれば、Claude のアカウントをつなぐよう案内が出る。

いない → Q2 へ。

↓

Q2. 会社(組織)は Claude の Team か Enterprise を契約している?

している → Q3 へ。

個人の Free・Pro・Max だけ → Claude Tag は使えない。Team・Enterprise を始めるか、個人向けに残る Claude Code in Slack を使う(この章の後半)。

↓

Q3. 自分はその組織の Owner?

Owner → 7章の手順で設定できる。Slack のワークスペースの管理者の協力が要る。

Owner ではない → Owner に設定を頼む。別の組織で Owner でも引き継がれない。

データを保持しない設定(ZDR)や自社の鍵での暗号化(CMEK)を使う組織、他社のクラウド経由の利用は、どの段階でも対象外
出典: overview・Set up Claude Tag・Restrict where Claude Tag operates

Q1 の「席が要らない」は見落としやすい点です。公式の概要ページは、Slack の利用者はチャンネルで Claude を使うのに1人ずつ Claude の席を持つ必要はないと書いています。チャンネルの作業は組織の残高から払われるからです。Owner は、Team なら「組織の Claude アカウントを持つ人だけ」、Enterprise なら「特定の役割の人だけ」に絞れます。

個人プランについては、公式の概要ページが次のように対象外を明記しています。

"It isn't available on individual plans (Free, Pro, or Max)"
——Claude Tag overview(個人プランでは使えない、の意)

実際に押してみた

2026年10月4日、このサイトの運営者が個人の Max プランで claude.ai/code を開いたところ、左下に「Claude タグを試す|セットアップ」という案内が出ていました。押すと claude.ai/admin-settings/claude-tag が開き、「Claude Tag をセットアップする」という見出しの下に、Team または Enterprise のワークスペースから設定すること、個人アカウントでサインインしている可能性があることが書かれ、「セットアップガイドを見る」と「チャットへ移動」の2つのボタンだけが並んでいました。設定に進む手段はありません。

これは不具合ではなく仕様です。公式のトラブルシュートの表の1行目に、まさにこの画面(2つのボタンが出る)が載っていて、「サインイン中のアカウントではセットアップできない」と説明されています。対処は次の3つに分かれます。

あなたの状況公式の対処
個人アカウント(Free・Pro・Max)先に Team か Enterprise のプランを始める
Team・Enterprise の組織にいるが Owner ではないOwner にセットアップを頼む
画面にワークスペースの切り替えが出ている別の Team・Enterprise の組織にも入っているので、そちらに切り替えてやり直す

出典: Troubleshoot Claude Tag setup の Setup errors の表(2026年10月4日に確認)

なぜ個人プランにまで案内が出るのかは、公式のどこにも説明がありません。ここでは理由を推測せず、「案内は出るが、個人プランは対象外」という事実だけを書いておきます。

個人で Slack から Claude を使いたいなら

個人の Pro・Max には、前からある Claude Code in Slack が残っています。Claude Code の公式ドキュメントは「個人プランでは Claude Tag が使えないので、このページが引き続き設定の手順になる」と書いています。ただし中身はかなり違います。

  • コーディングの依頼が中心で、Slack から Claude Code のクラウドセッションを起こす仕組み。GitHub との接続と、claude.ai/code での初回の準備が要る。
  • チャンネル(公開・非公開)でしか動かず、DM では使えない。
  • 使った分は依頼した本人のプランの利用枠から減る。
  • Slack のワークスペースの管理者が、Slack App Marketplace から Claude アプリを入れる必要がある。

Team・Enterprise の組織では、この旧版は Claude Tag に置き換えられる予定です。個人の場合は、いまのところこちらが唯一の公式の経路です(違いの一覧は13章)。

3. 料金——どの作業がどこから引かれるか

Claude Tag を入れても、1人あたりの席の料金は増えません。代わりに、作業の種類によって払う財布が分かれます。公式の上限設定のページの表を、流れの形にするとこうなります。

頼む場所

チャンネル・グループ DM

↓

組織の利用残高

月の上限で止まる。チャンネルごと・グループ DM ごとの上限もかけられる。

頼む場所

1対1の DM(Claude アカウントをつないだ人)

↓

本人の席

その席のふだんの利用枠で動く。組織の月の上限は関係しない。

頼む場所

1対1の DM(アカウント未接続の人)

↓

組織の利用残高(期間限定)

1人ごとに下の3つの上限がある。超えるとアカウントの接続を求められる。

作業の種類

チャンネルを読む・返事が要るか判断する・知っていることで短く返す

↓

かからない

どの上限にも数えない。そこから作業を始めれば、チャンネルの作業になる。

出典: Set a spend limit・Restrict where Claude Tag operates(2026年10月4日に確認)

月の上限の選び方

月の上限は、セットアップの最後の画面で Owner が選びます(クレジットを買う画面を通った組織は、開始後に利用状況のページで設定)。選択肢は次のとおりです。

$500

$1,000

$2,500

最初から選ばれている

$5,000

無制限

任意の額

最大 $1,000,000

出典: Set up Claude Tag の「Launch Claude Tag」(米ドル。2026年10月4日に確認)

  • Team プランは、利用クレジットを買うまで何も動きません。残高が0なら、チャンネルで頼んでも作業が始まらない。
  • 請求書払いの Enterprise は、上限を決めるまで青天井です。公式は、試験導入の間も上限を決めておくよう勧めている。
  • 1つのタスクがいくらかかるかの目安は公開されていません。上限を決めて試し、利用状況のページでチャンネルごとの内訳を見るのが公式の勧め方。
  • 上限は定価で数えます。値引きの契約があっても、値引きは請求のときにかかり、上限の計算には効かない。上限は毎月の初めに戻る。
  • 上限に達すると、Claude は作業を止めてスレッドで知らせます。これとは別に、短時間に頼みすぎたときの速度の制限があり、こちらは数秒待って送り直せば通る。上限を上げても速度の制限は解けない。
  • 1人ずつの上限はかけられません。上限は組織とチャンネルの単位だけ。

Claude アカウントをつないでいない人の1対1の DM には、1人ごとに次の上限があります。どれか1つに達すると、組織の負担では答えなくなります。

期間

7日

最初に組織の負担で答えた DM から

金額

$50

チャンネルの既定の上限が低ければそちら

回数

50

セッション

出典: Restrict where Claude Tag operates の「Limits on direct messages from members without a Claude account」

この期間限定の DM を止めたい組織は、利用者を組織のメンバーに絞るか、DM そのものを切ります。どちらも Owner の設定で、ほかの使い方にも効きます(前者はチャンネルでも未接続の人が使えなくなり、後者はつないだ人の DM も止まる)。

管理画面の分析ページでは、チャンネルの支出が呼ばれて動いた作業(Engaged)・自分から始めた作業(Proactive)・定期実行(Scheduled)・チャンネルを読むだけ(Monitoring、課金なし)の4つに分けて見られます。呼ばれていないのに作業を始めてほしくないチャンネルは、4章の「自動で返事」をオフにします。

4. 頼み方の実例——チャンネル・DM・グループ DM と、チャンネルの記憶

どこで頼むかで、誰の権限のツールを使うかと誰に見えるかが変わります。公式のGet startedの例を日本語にすると、次のような頼み方になります。

チャンネル
チームで共有する仕事

@Claude ローンチのチェックリストはどこまで進んだ?このチャンネルと #design-review から未完了の項目を拾って

管理者がそのチャンネルに許したツールを使う。作業も結果もチャンネルの全員に見える。

1対1の DM
自分だけの仕事

午後の会議を予定表から拾って、それぞれに1行の準備メモを書いて

自分の claude.ai アカウントと自分のコネクターで動く。@Claude を付けなくても届く。

グループ DM
チャンネルを作らない少人数の仕事

@Claude 料金ページの変更に向けた公開前のチェックリストを下書きして

管理者がワークスペースと組織に設定したツールを使い、費用は組織持ち。グループ DM 専用の設定は無い。

チャンネルで使い始める手順は3つです。

  1. チャンネルのメッセージ欄で /invite @Claude を実行する(スレッドの中からは送れない)。
  2. @Claude このチャンネルから何にアクセスできる? と聞く。返事が来れば動いていて、答えからそのチャンネルで使えるツールもわかる。
  3. @Claude にタスクを書いて送る。一度スレッドに入れば、以降の返信には呼びかけなしで反応する。

Claude が読めるもの・読めないもの

渡したもの読めるか
このスレッドのメッセージ読める(途中で呼べば、それより前のメッセージも一定の範囲で読む)
添付したファイル画像は約3.75MB・PDF は5MB・ほかは100MB まで、1つのメッセージに5件まで
ほかの公開チャンネルキーワードの検索だけ(招かれていないチャンネルの履歴をまとめて読むことはできない)
非公開チャンネル・DMその中からだけ(ほかの場所からは読めない)
貼ったリンク(Google ドキュメント・Web ページ)管理者がそのサイトを許しているか、自分のコネクターの利用を許したときだけ
Slack のキャンバス読めない

出典: Get started の「What Claude can see」「Files you attach」(2026年10月4日に確認)

答えを使う前には確かめてください。公式も、影響の大きさに応じて読む深さを変えるよう書いています。要約なら流し読みでよく、顧客に出すもの・システムを変えるものは丁寧に読む。根拠が気になるときは「どのチャンネルを検索した?」「実行したクエリを見せて」と同じスレッドで聞けます。

チャンネルの記憶——決まりを覚えさせる

チャンネルに守ってほしい決まりは、@Claude このチャンネルでは覚えておいて:報告は表にして、出典のリンクを必ず付ける のように頼むと、チャンネルの記憶に保存され、そのチャンネルの全員のスレッドに効きます。記憶は人ではなく場所に付きます(What Claude Tag remembers)。

Claude がいる場所読む記憶書く記憶
公開チャンネルそのチャンネルの記憶と、ワークスペース共通の記憶そのチャンネルの記憶か、全体に効くことならワークスペース共通の記憶
非公開チャンネルそのチャンネルの記憶と、ワークスペース共通の記憶(読むだけ)そのチャンネルの記憶だけ
グループ DMそのグループ DM の記憶だけそのグループ DM の記憶だけ
  • 何を覚えているかは @Claude このチャンネルについて何を覚えてる? で確かめる。間違いや古い項目は、チャンネルの誰でも直させたり忘れさせたりできる。
  • 記憶は短く保つ。容量に限りがあり、長い項目はほかを押し出す。長い手順書はリポジトリに置いてリンクする。
  • 公開チャンネルで覚えたワークスペース共通の記憶は、非公開チャンネルを含む全チャンネルで読まれる。アクセスの権限をチャンネルで分けても、知識は分かれない。

返事の量を調節する

Claude は、参加しているチャンネルのメッセージを呼ばれなくても読んでいます。ただし、呼ばれていないメッセージにはふつう何もしません。返すのは、誰かがはっきり困りごとを書いたときに一度だけ手伝いを申し出る場合と、履歴や記憶から1通で答えられる場合などに限られます(Control when Claude Tag responds)。

  • チャンネル全体を「呼ばれたときだけ」にする:@Claude このチャンネルでは @メンションされたときだけ返事して と頼む(「自動で返事」の設定がオフになる。既定はオン)。
  • 1つのスレッドだけ黙らせる:そのスレッドで @Claude !mute を送る。戻すときは @Claude !unmute。
  • チャンネルから外す:/remove @Claude。記憶や定期実行は消えずに残る。

5. Routines(定期実行)とチャンネルの監視

うまくいった頼みごとは、Routines(定期実行)にして Claude に繰り返させられます。設定はチャンネルで1通のメッセージを送るだけで、そのチャンネルのツールと権限で動きます(Set up routines)。公式の例を日本語にすると、次の3つの型があります。

決まった時刻に
定期のジョブ

@Claude 平日の日本時間9時に、このチャンネルの未完了のスレッドを読んで、リンクされたチケットとプルリクエストを確かめ、1項目1行で状況を投稿して、✅ のリアクションが付いたものは飛ばして

ほかのチャンネルを見張る
チャンネルの監視

@Claude #product-announce と #eng-announce を見張って、1日1回、利用者向けの説明に関係するものがあればここに投稿して、何も無い日は投稿しないで

GitHub の動きに反応
プルリクエストの追跡

@Claude acme/data-pipeline の PR #482 を追って、CI が終わるかレビューが付いたらここに投稿して、何か失敗していたら私をメンションして

監視では見るチャンネルと話題の両方を、定期の投稿では出力の形を書いておくと、続けても読みやすいままになる、と公式は勧めています。プルリクエストの追跡は、GitHub の出来事に反応する唯一の方法で、「新しい PR が出るたびに」のような設定は Slack からはできません。

⚠️ 時刻は UTC で動きます。頼むときに「日本時間で」とタイムゾーンを書いてください。書かなければ、Slack のプロフィールのタイムゾーンが使われます。決めた時刻は @Claude !routines で確かめられます(一覧は UTC で表示)。米国の時刻などで指定すると、夏時間の切り替えのたびに現地の時刻が1時間ずれます。

  • 投稿先はそのチャンネルか、Claude が入っている別の公開チャンネルだけ。別のチャンネルに出せるのは、元のチャンネルが公開のときに限る。個人に DM を送ることはしない。
  • グループ DM で作った定期実行は、そのグループ DM にだけ投稿する。
  • 作った人がチャンネルを抜けても止まらない。チャンネルに残っている人なら誰でも、一覧・時刻の変更・停止ができる。
  • GitHub に届かない定期ジョブは、3回続けて失敗し、それが1時間以上にわたると自分で止まる。

6. モデルの選び方

モデルも、ほかの頼みごとと同じく言葉で切り替えます。各返信の下の欄に答えたモデルの名前が出るので、切り替わったかはそこで確かめます(Choose the model Claude Tag uses)。

やりたいことやり方
このスレッドだけ変えるスレッドで「このスレッドは Opus に切り替えて」と頼む(切り替えを受けた返信の欄はまだ前のモデル名で、次の返信から変わる)
チャンネルの既定を変える「Sonnet をこのチャンネルの既定にして」と頼む(管理者が設定でチャンネルの変更を止めていると断られる)
自分の DM の既定を変えるSlack の Claude アプリの Home タブにあるモデルの選択(組織が許していれば表示される)
速く返させるスレッドで @Claude !fast(Owner が許したときだけ使え、Opus で動き、トークンあたりの料金は高い)
使えるモデルを知る「ここで使えるモデルは?」と聞く(一覧は組織が許したものに絞られている)
考える深さ(effort)を変える変えられない(モデルの既定のまま)

出典: Choose the model Claude Tag uses・Claude Tag for Claude Code users(2026年10月4日に確認)

選べるのは Opus と Sonnet の系列のうち、組織が許したものです。版番号ではなく「最新の Opus」のように系列名で頼むと、その系列の一番新しいモデルになり、チャンネルの既定を系列名にしておけば、新しいモデルが来たときに自動で移ります。どの仕事にどのモデルを使うべきかの基準は公式には書かれておらず、示されているのは、fast mode を速さが費用より大事な場面(障害対応のスレッドなど)に使うことだけです。

7. セットアップの手順(管理者向け)

設定は Owner が1回だけ行い、開始した瞬間からチャンネルの全員が使えます。まず次の7つがそろっているか確かめます(Set up Claude Tag)。

必要なものなぜ要るか
Team か Enterprise の組織(Anthropic が直接提供するもの)個人プランと、他社のクラウド経由の利用は対象外
ZDR・CMEK を使っていない組織チャンネルの記憶とセッションの記録を保存するため、データを保持しない設定とは両立しない
組織で Routines を有効にしてある有効になるまで、Claude はどの呼びかけにも「使えない」と返すだけで作業しない
セットアップする組織での Owner の役割ワークスペースをつなぐ操作は Owner だけができる
Slack のワークスペースの管理者@Claude connect を送れるのは管理者だけ(アプリの承認に時間がかかることがある)
利用クレジット(Team)チャンネルの作業は残高から引かれ、Team は残高が入るまで何も動かない
Claude を入れる公開チャンネル1つ以上開始の画面に公開チャンネルの一覧が出たら、最低1つ選ばないと開始できない

出典: Set up Claude Tag の前提条件の表(2026年10月4日に確認)

手順は、Owner が claude.ai/admin-settings/claude-tag で Start setup を押して進めます。途中で離れても Resume setup で続きから再開できます。

手順1(Slack の管理者)
アプリを入れてコードを出す

Slack Marketplace から Claude アプリを入れ、チャンネルで /invite @Claude、続けて @Claude connect とだけ送る。本人にだけ見えるペアリングコードが返る。

手順2(Owner)
コードを貼る

ペアリングコードを設定ページに貼る。コードは1回限りで、15分で失効するので、管理者と Owner が別の人なら時間を合わせておく。

手順3(該当する組織だけ)
クレジットを買う

カード払い・米ドル建てでクレジットが0の組織にだけ出る画面。飛ばしてもよいが、残高が入るまでチャンネルでは動かない。

手順4(Owner)
上限とチャンネルを決めて開始

月の上限と参加させるチャンネルを選び、Launch Claude Tag。押すまで選択は保存されない。既定では、開始後に Claude が各メンバーへ案内の DM を送る。

Slack の管理者が別の人なら、公式のページに管理者へそのまま送れる依頼文(アプリを入れてもらい、コードを返してもらう内容)が載っています。管理者が気にするアプリの権限は、What the Claude Slack app can access にまとまっています。アプリを入れただけでは、Claude はどのチャンネルにも入りません。

開始後の変更は、同じ管理ページの Claude Tag's access → Slack タブで行います。Default Slack(組織全体)・ワークスペース・チャンネルの3段があり、上で足したものは下にも効き、下で足したものはその場所にだけ追加で効きます。

8. 外部ツールのつなぎ方——Access bundle と Claude 専用アカウント

セットアップでつながるのは Slack だけです。課題管理やデータベースを使わせるには、開始後にツールをつなぎます。経路は2つあります(Give Claude access to your tools)。

  • Claude に渡す権限:管理者が、人ではなく Claude のものになる資格情報でツールをつなぐ。そのチャンネルの全員の依頼と、定期実行で使われる。
  • メンバー個人のコネクター:自分の claude.ai に追加しているコネクター(予定表やメールなど)を、自分の依頼にだけ使わせる。管理者の作業は要らない。

Claude 専用アカウントでつなぐ流れ

① メールを作る

社内のメール管理で、新入社員と同じように Claude 用のアドレスを1つ作る。

② ツールに招く

各ツールにメンバーとして招き、仕事に足りる最小の権限(できれば読むだけ)を付ける。

③ 鍵を作る

Claude としてサインインし、API キーやアクセストークンを作る。

④ バンドルに入れる

管理ページで Access bundle を作り、接続を足して鍵を貼る。

⑤ 場所に付けて確かめる

バンドルをワークスペースかチャンネルに付け、新しいスレッドで小さな依頼を試す。

出典: Set up Claude Tag の「Create accounts for Claude's other tools」(1つのツールを最後まで済ませてから次へ進むよう勧められている)

Access bundle は、資格情報・許可するドメイン・リポジトリ・プラグイン・指示をひとまとめにしたものです。たとえば「データを読むだけ」「GitHub に書ける」「監視」の3つに分けておけば、開発のチャンネルには3つ全部、分析のチャンネルには1つだけ、と組み合わせて付けられます。公式は、つなぐものを次の6つの分類で勧めています。

分類例勧める権限
文書・ナレッジGoogle Drive・Notion・Confluence読むだけ
コードGitHub・GitLab読み書き
データウェアハウスBigQuery・Snowflake・Redshift読むだけ
監視Sentry・Datadog・PagerDuty読むだけ
課題管理Linear・Asana・Jira読み書き
営業・顧客HubSpot・Gong・Salesforce読むだけ

出典: Give Claude access to your tools の「Decide what to connect」(2026年10月4日に確認)

鍵は作業環境に入らない

鍵は別の保管庫にあり、外への通信のときに Agent Proxy という中継が付け足す。モデルも作業環境も鍵そのものは見ない。保存した鍵は画面に二度と表示されない。

外への通信は既定で遮断

行けるのは、接続やバンドルで許した先と、作業環境の設定で許した先だけ。それ以外への通信は止まる。

つないだ権限は全員のもの

そのバンドルが付いたチャンネルの誰でも、Claude を通じて同じ権限を使える。公開チャンネルに付けたバンドルは、入ってきた人にも効く。

出典: Security and data handling(2026年10月4日に確認)

だから、人の個人アカウントの鍵を流用しないのが原則です。専用のアカウントなら、そのツールの監査ログに Claude の名前で記録が残り、ほかの人に影響を与えずに権限を取り上げられます。

自分のコネクターをチャンネルで使わせる

チャンネルで頼んだ仕事に自分の予定表などが要るとき、Claude は本人にだけ見える確認を出し、次の3つから選ばせます(Personal connectors in channels)。Team プランでは最初から使え、Enterprise では管理ページの表示で使えるかがわかります。

選択肢動き
Allow必要に応じてコネクターを使い、機密に見える結果だけ投稿の前に本人へ見せる
Allow with reviewすべての結果を、チャンネルに投稿する前に本人へ見せる
Don't allowこの依頼ではコネクターを使わない

ほかの人の依頼や定期実行が、あなたのコネクターを使うことはありません。ただし公式は、機密の判定は「ふるい」であって保証ではないとしています。人事や顧客の情報のように扱いに気をつける話題では、Allow with review を選ぶのが安全です。

9. GitHub・GitLab でのプルリクエストの流れと2人承認

コードの仕事を頼むなら、Claude の GitHub アプリをつなぎます。設定できるのは、GitHub の組織の owner であり、かつ Claude の組織の Owner でもある人です。リポジトリは Access bundle ごとに許可します(Configure GitHub access)。頼んでからマージまでの流れは次のとおりです。

① リポジトリ名を書いて頼む

最初のメッセージで acme/data-pipeline のように名指しする。書かないと、許可済みの中から Claude が選ぶ。

② 複製と設定の読み込み

作業環境に複製すると、CLAUDE.md・.claude/rules/・.claude/skills/ が読み込まれる。

③ 直して push

作業環境で直し、ブランチとして GitHub に送る。

④ 下書きの PR

Claude の GitHub アプリが作者になり、リンクがスレッドに貼られる。

⑤ 人が承認してマージ

CI の結果を追わせつつ、レビューは人が行う。下の2人承認を設定しておく。

⚠️ Claude が出した PR は、頼んだ本人が1人で承認してマージできてしまいます。GitHub の「自分の PR は自分で承認できない」という決まりは作者の Claude に効き、頼んだ人には効かないからです。公式は、Claude が PR を出すブランチで2人の承認を必須にするか、Claude の PR だけに2人の承認を求めるチェックを作ることを勧めています。あわせて、新しいコミットが来たら古い承認を取り消す設定も入れておきます。

GitHub Actions でできること

  • 実行・ジョブ・ログ・成果物を読み、CI の結果を報告する。
  • 失敗したジョブの再実行・実行中の取り消し・workflow_dispatch の起動をする。
  • ブランチの push や PR で、ふつうの作者と同じようにワークフローを動かす。

できないこと(Actions とリポジトリの設定)

  • repository_dispatch を送る。
  • 承認待ちのワークフローや、保留中のデプロイを承認する(人が github.com で行う)。
  • リポジトリの .claude/settings.json のフックや .mcp.json を使う。

GitLab は仕組みが違い、アプリではなく Claude 専用の GitLab ユーザーのアクセストークンを Access bundle に入れます。課題の管理・マージリクエストへのコメント・パイプラインの確認ができますが、API だけの接続なので、非公開のプロジェクトの複製や push はできません(401 になる)。コードを作業環境に複製させたいなら GitHub でつなぐ、と公式は書いています(Configure GitLab access)。自社運用の GitHub Enterprise Server と GitLab は、インターネットから届くものだけが対象です。

10. ゲスト・Slack Connect・共有チャンネルでの動き

社外の人が混ざる場所では、Claude は慎重に動くよう作られています。既定の動きと、変えられるかをまとめます。

場所既定の動き変えられるか
ゲストがいるチャンネル返事をしない(Restrict)・呼ぶと短い通知が出る管理者が Channel only か Full access に変えられる(Full access を選ぶ操作と、継承に戻す操作は Owner だけ)
ゲストがいるチャンネル(Channel only)返事はするが、チャンネルに直接付けたものだけで動く・記憶もスキルも使わず Web ページも公開しないゲストがいなくなれば、新しい会話はふだんの権限に戻る
ゲストがいるチャンネル(Full access でも)ワークスペースの検索・人やチャンネルの検索・ほかのチャンネルの読み取りはしない変えられない
Slack Connect(他社と共有)のチャンネル動かない・呼ぶと通知だけが出る変えられない
Enterprise Grid の複数ワークスペースで共有(同じ組織)返事はするが、組織全体の設定(Default Slack access)だけで動くチャンネルごとの上書きは無い
Enterprise Grid の複数ワークスペースで共有(別の組織)返事をしない変えられない
他社の人がいるグループ DM返事をしない変えられない

出典: Restrict where Claude Tag operates の「Restrict guest channels」「Slack Connect channels」「Group DMs」(2026年10月4日に確認)

どの設定でも、ゲストは Claude がそのチャンネルに投稿したものを読めます。Channel only では、チャンネルに書いた指示も Claude の返答を通じてゲストの目に入りうるものとして扱ってください。もともと使っていたチャンネルが Slack Connect になると、参加済みのスレッドでも答えなくなります。

11. データの保存と削除

⚠️ ベータの間、Claude Tag のデータには自動の保存期限がありません。セッションの記録・記憶・定期実行などは、消す操作をするまで残ります。組織で決めた保存期間の設定も、記録と記憶には効きません(公開した Web ページには効く)。プランが切れたり、Claude Tag をオフにしたりしても、それだけでは何も消えません。

Anthropic 側に残るのは、Slack のメッセージとは別の「Claude の作業の記録」です。中身は、セッションの記録(見せられたメッセージと送り主、添付ファイル、編集前の文面、検索や接続先から取ったデータ、Claude の発言と操作)、記憶、定期実行、各場所の設定、Access bundle、Slack と Claude のアカウントの結び付き、公開した Web ページです(Data lifecycle and deletion)。

操作Claude 側のデータ
Slack でメッセージを編集・削除する消えない(記録には編集前と後の両方が残る)
Slack でチャンネルを削除するそのチャンネルの記録・記憶・定期実行が消える(ワークスペース共通の記憶は残る)
Slack でチャンネルをアーカイブする何も消えない(戻せば再開する)
/remove @Claude で外す何も消えない(定期実行は動き続けるが投稿できない)
記憶の項目を忘れさせる読む対象からは消えるが、前の版は場所のデータを消すまで残る
Owner がチャンネルの設定(スコープ)を外すそのチャンネルのそれまでの記録・記憶・定期実行が消える
Owner がワークスペースの接続を切る・Slack の管理者がアプリを消すそのワークスペースのデータがまとめて消える

出典: Data lifecycle and deletion の操作ごとの表から抜粋(2026年10月4日に確認)

  • 1つのスレッドの記録だけを消す操作はありません。ベータの間は、組織のデータの書き出しにも含まれず、Compliance API でも一覧・削除できない。ほかの削除の依頼は担当の営業か privacy@anthropic.com へ。
  • 削除の操作をしても、通常のバックアップには一定の期間コピーが残ります。
  • 医療機関の保護対象の健康情報には使えません。Claude Tag は Anthropic の BAA(業務提携契約)の対象外で、公式は健康情報が Claude の読める場所に入らないよう設定する手順を別ページにしている(healthcare)。

12. よくあるつまずきと、覚えておくコマンド

公式の2つのトラブルシュート(管理者向け・利用者向け)から、出会いやすいものを選びました。

起きたこと原因対処
設定ページに「セットアップガイドを見る」「チャットへ移動」だけが出る個人アカウント・または Owner ではない2章の表のとおり(Team・Enterprise を始める・Owner に頼む・組織を切り替える)
「Claude isn't on in this channel yet」と返るセットアップの最後(Launch)が済んでいないOwner が開始を押す
「Routines aren't enabled」と返る組織で Routines が有効になっていない管理者が Capabilities の Routines をオンにする
@Claude と打っても何も起きないアプリが未導入・チャンネルに未招待候補に APP の印つきの Claude が出るか見る・チャンネル欄で /invite @Claude
ペアリングコードが無効・期限切れと出るコードは1回限り・15分で失効@Claude connect をやり直してすぐ貼る
足したツールが使えない(I can't reach…)設定を変える前に始まったスレッドには新しい接続が知らされない新しいスレッドで頼む・ツール名を名指しする
リアクションは付いたのに返事が来ないたいていはまだ作業中@Claude !status で確かめ、最後の手段で !restart
前に作ったファイルが無い静かになると作業環境が片付く作り直させる・長い作業は途中で push や投稿を頼む
編集で @Claude を書き足しても反応しない呼びかけは新しいメッセージからしか拾わない新しいメッセージで送る
月の上限に達したと出る組織かチャンネルの上限管理者が利用状況のページで上限を上げ、同じスレッドで呼び直す

決まった言葉を @Claude のあとに送ると、ふつうの会話ではなく決まった操作が動きます(Commands Claude Tag understands)。

コマンド動き
!helpそのワークスペースで使えるコマンドの一覧
!statusまだ作業中かを本人にだけ知らせる(作業は止めない)
!restart今のセッションを保管して新しく始め直す(途中の作業は再開できない)
!mute・!unmuteそのスレッドだけ黙らせる・戻す
!routinesそのチャンネルの定期実行の一覧(時刻は UTC)
!fastそのスレッドを fast mode にする(!fast off で戻す)
!configureチャンネルの設定ページへのリンク

13. 前の Claude in Slack・Cowork・Claude Code との違い

Slack 用の Claude アプリには前の世代(Legacy)があり、Claude Code in Slack もその一部です。同じ Slack アプリの2つの版なのでアンインストールは要らず、管理画面で場所ごとに新旧を切り替えます(移行の案内)。

比べる点前の Claude in Slack(Claude Code in Slack を含む)Claude Tag
使えるプランClaude Code in Slack は Pro・Max・Team・Enterprise(Claude Code を使える席)Team・Enterprise だけ
誰として動くか各ユーザーが自分の claude.ai をつなぎ、本人として動く組織で共有する1つの @Claude
設定する人各自Owner が1回
DMClaude Code in Slack は使えない使える(本人のアカウントで動く)
料金依頼した本人のプランの利用枠チャンネルは組織の残高・DM は本人の席
記憶・定期実行なしチャンネルの記憶と Routines
プルリクエストの作者依頼した本人Claude の GitHub アプリ
これからTeam・Enterprise では廃止予定・個人プランでは引き続き使う公開ベータ

出典: Migrate from the earlier Claude in Slack・Claude Code in Slack(2026年10月4日に確認)

Team・Enterprise での旧版の廃止日は「担当の営業に確認を」とされ、公開されていません。廃止日を過ぎると、旧版のままの場所は返事をしなくなります。新版に切り替えても、各自がつないでいた GitHub などの接続は引き継がれないので、管理者が Access bundle を用意し直します。

Anthropic のほかの製品とは、誰の権限で動き、誰に見えるかで使い分けます。公式の比較表を訳すと次のとおりです(Cowork そのものはClaude Cowork とは、3つの違いはChat・Cowork・Code の違いで詳しく扱っています)。

比べる点Claude TagCoworkClaude Code
どこでSlack のチャンネルclaude.ai のチャット自分のターミナルや IDE
誰の権限でチーム(管理者がチャンネルごとに設定した専用アカウント)自分(自分のコネクター)自分(手元の資格情報とファイル)
誰に見えるチャンネルの全員自分だけ自分だけ
向いている仕事チームで見て、口を挟みたい仕事個人の調べものと下書き自分の手元のコードを直す作業

出典: How Claude Tag works の「How Claude Tag differs from Cowork and Claude Code」

まとめ

  • Claude Tag は、Slack で @Claude と書いて仕事を任せる機能。組織で1つの @Claude を共有し、スレッドごとの作業環境で動く。2026年6月23日に発表され、いまも公開ベータ。
  • 使えるのは Team と Enterprise の組織だけ。個人の Pro・Max で案内を押しても先に進めないのは仕様どおりで、個人は Claude Code in Slack(チャンネルだけ・本人の利用枠)を使う。
  • 組織が入れれば、Slack の利用者は Claude の席が無くてもチャンネルで頼める。席の追加料金はなく、チャンネルの作業は組織の残高から従量で引かれ、Team はクレジットを買うまで動かない。
  • チャンネルの記憶で決まりを覚えさせ、Routines で定期の報告・チャンネルの監視・PR の追跡を任せられる。時刻は「日本時間で」と書く。
  • 外部ツールは Claude 専用のアカウントと最小の権限でつなぐ。Claude が出す PR には2人の承認を必須にし、ゲストのいるチャンネルとデータの保存期限が無いことに気をつける。

FAQ

Q1. 個人の Max でも、案内が出ているなら使えるのでは?

使えません。公式の概要ページは個人プラン(Free・Pro・Max)を対象外と明記しており、案内を押しても設定に進めないのは公式のトラブルシュートに載っている仕様どおりの動きです。案内が出る理由は公式に説明がありません。

Q2. Claude の席を持っていない同僚も使えますか?

既定の設定なら使えます。チャンネルとグループ DM の作業は組織の残高から払われるため、Slack の利用者は1人ずつ Claude の席を持つ必要がありません。Owner が利用者を組織のメンバー(Enterprise では特定の役割)に絞っていれば、Claude のアカウントをつなぐよう案内が出ます。

Q3. 1か月いくらかかりますか?

決まった月額はありません。チャンネルでの作業の量しだいで、1タスクの目安も公開されていません。月の上限を決めて小さく試し、管理画面のチャンネルごとの内訳で見積もるのが公式の勧め方です。

Q4. Microsoft Teams でも使えますか?

2026年10月4日時点の公式ドキュメントは Slack だけを扱っています。製品ページには「Coming soon to Microsoft Teams」(Teams 版は近日公開)とあるだけで、提供の時期は書かれていません。

Q5. Claude Code の自分の設定(CLAUDE.md や ~/.claude)は使われますか?

手元の ~/.claude・個人の settings.json・手元で設定した MCP サーバーは読み込まれません。Claude Tag は組織が用意したクラウドの環境で動き、手元の PC を読めないためです。一方、リポジトリに入れてある CLAUDE.md・.claude/rules/・.claude/skills/ は、Claude がリポジトリを複製したときに読み込まれます。ただしリポジトリの .claude/settings.json に書いたフックは動かず、.mcp.json も読み込まれません。権限の確認も、その場で聞かれる代わりに auto mode で動き、管理者が許可の規則を決めます(Claude Tag for Claude Code users)。