ベクトルDB/RAG実践入門——素朴RAGから本番で効くRAGへ
「RAGとは」は分かった、でも作ると答えがズレる——原因は「雑に切って素朴にベクトル検索しただけ」の素朴RAGのままだから。本記事は030の実装編として、2026年の実用RAGパイプライン(賢いチャンク分割→埋め込み→ベクトルDB→ハイブリッド検索→再ランク)を各工程具体的に解説。チャンク分割の戦略(recursive 512デフォルト、semantic/structural/parent-child、Contextual Retrievalで検索失敗を最大67%削減との報告)、埋め込みモデル選び(text-embedding-3-large等)、ベクトルDB6種の比較(試作のChroma、Postgres併用のpgvector、低レイテンシのQdrant、フルマネージドのPinecone、ハイブリッド王者のWeaviate、超大規模のMilvus)、BM25+密ベクトルをRRFで融合するハイブリッド検索、bi-encoderで広く取りcross-encoderで精選するretrieve-then-rerank(Cohere/Voyage/BGE/Jina)、LlamaIndex(検索)とLangChain/LangGraph(制御)の住み分け、1MトークンでもRAGは置き換わらない理由(lost in the middle・注意散漫)、評価セットを最初に作る等の本番化注意点までを網羅する。