AEO・LLMO・GEO は、どれも「AI が返す答えの中で、自分のページが使われるようにする」ことを指す言葉です。中身の大半は重なり、違うのは焦点——どこに出る答えを狙うか——です。この記事は言葉の違いの整理だけにとどめ、施策は各記事に任せます。

1. 結論——AEO・LLMO・GEO の違いを1つの表で

言葉 正式名 焦点 詳しい記事
AEO Answer Engine Optimization 答えを直接返す検索(Google の強調スニペット・AI Overviews、ChatGPT の検索、Perplexity など)で、答えの出どころに選ばれる AEOとは
LLMO Large Language Model Optimization ChatGPT・Claude・Perplexity・Gemini などの AI 全般に読まれ、引用される(学習データとして使われるかどうかも話題に含む) LLMOとは
GEO Generative Engine Optimization 検索して答えを生成する AI(生成エンジン)で、自分のページの見え方を上げる(2023年に公開された論文が提案した言葉で、3つのうち出どころがはっきりしている) 論文の中身

AEO と LLMO については、GEO の論文のような、出どころのはっきりした定義が見当たりません。使う人によって範囲がずれるのはそのためです。「AEO ⊂ GEO」のような包含関係も、決まった定義があるわけではないので、言葉の上下関係にこだわる必要はありません。

2. 違いは「どこに出るか」と「どの経路で読まれるか」

言葉の違いをいちばん具体的に分けられるのは、次の2つの軸です。

  • どこに出るか:検索結果の中の答え(AEO の焦点)か、AI との会話の中の答え(LLMO の焦点)か
  • どの経路で読まれるか:答えるときにウェブを検索して読む経路か、モデルを作るときの学習データか

各社は、この経路ごとに別々のクローラー(または設定)を用意しています。robots.txt で使う名前を当てはめると、次のようになります(2026年10月1日に各社の原文で確認)。

経路 検索結果の中の答え AI との会話の中の答え
答えるときに検索して読む Google:Googlebot と Search Console の「Search generative AI」設定 OpenAI:OAI-SearchBot/Anthropic:Claude-SearchBot/Perplexity:PerplexityBot
学習データ ——(Google 検索の AI の機能の学習を止める手段としては Google-Extended を案内) OpenAI:GPTBot/Anthropic:ClaudeBot/Google(Gemini アプリ):Google-Extended

この表から分かるのは、AEO と LLMO の差は「書き方」より「入口」にあるということです。検索の答えに出るか、AI の会話の答えに出るかは、どのクローラーを通しているかで決まります。「学習には使われたくないが答えには出たい」なら、上の段を開けて下の段を閉じます。各ロボットの役割と止めたときの影響の詳細は LLMOの記事の早見表、Google の設定の違いは AI Overviews の記事にあります。

3. Google はこれらの言葉をどう見ているか

Google は2026年5月に公開した AI 検索向けのガイドで、AEO と GEO に触れ、「Google 検索から見れば、AI 検索への最適化は検索体験への最適化であり、それも SEO だ」と書いています(Optimizing your website for generative AI features on Google Search)。同じガイドでは、「AEO/GEO のハック」として出回る施策のうち、llms.txt・文章の細切れ・作られた言及などを「気にしなくてよい」と挙げています。

つまり少なくとも Google 検索については、どの言葉を使っても、やるべきことは SEO の基本と同じです。言葉を使い分ける意味があるのは、「どの答えに出たいのか」「どの AI を相手にするのか」を社内や取引先と揃えるときです。

4. 目的別に、どの記事を読めばいいか

知りたいこと読む記事
Google の AI Overviews・AI Mode に出る条件、外す設定、Search Console での測り方AI Overviews で SEO/AEO は何が変わったか
よく勧められる AEO 施策が本当に効くか(公式の原文での判定)AEOとは
ChatGPT・Claude・Perplexity に引用されるための robots.txt と文章の書き方LLMOとは
llms.txt を置くべきか(当サイトのログでの実測つき)llms.txtとは

FAQ

AEO と LLMO、どちらに取り組めばいいですか?

多くの場合、分けて取り組む必要はありません。どちらも前提は、クロールでき・索引され・読む価値のある中身があることです。違いが出るのは入口の設定で、検索の答えに出たいなら Googlebot と Search Console の設定、AI の会話の答えに出たいなら OAI-SearchBot・Claude-SearchBot・PerplexityBot を止めていないかを確かめます。

GEO は AEO と LLMO をまとめた言葉ですか?

そう説明されることがありますが、決まった定義ではありません。GEO は2023年の論文が「検索して答えを生成する AI で見え方を上げる」研究の枠組みとして名付けた言葉です。AEO・LLMO との上下関係を定めた出どころは見当たりません。

SEO はもう要らないのですか?

要ります。Google は AI Overviews・AI Mode が通常の検索の順位付けの仕組みでページを探すと説明し、AEO・GEO も SEO だとしています。ChatGPT や Perplexity も、答えるときに検索してページを読みに来ます。検索で見つけてもらえることが、どの言葉の施策でも出発点です。