「ある日突然、ChatGPTやClaudeのアカウントが使えなくなった」——仕事や開発で毎日使う人にとって、これは死活問題だ。怖いのは、悪意がなくても規約をうっかり破って止められることがある点と、止められた後にやってはいけない動き(別アカウントで戻る等)で状況を悪くしてしまう点だ。

本記事は、OpenAI(ChatGPT・Codex)とAnthropic(Claude・Claude Code)の規約の本体とヘルプを最後まで読んで、①何をすると止められるのか、②どこからがグレーなのか、③止められたらどの窓口から異議を申し立てるのか、を整理した。検知をすり抜ける裏ワザではなく、規約を守って使い続けるための実践ガイドだ。断定は条文の強さまでにとどめ、公式が何も言っていない点はそう書く。

アカウントBAN対策 · OpenAI / Anthropic

悪意がなくても、規約違反で止められる

— 規約に書かれた禁止事項を知って、先回りで防ぐ

🚫
安全対策の回避・脱獄
🤖
無断の自動化・データの自動取得
🔑
アカウント/キーの共有・転売
🌐
対応地域の外からの利用
👥
停止後に別アカウントで戻る
⚠️
ログイン情報を他人の製品に渡す

⚠️ 止められたら、別アカウントを作らずに公式の異議申し立てへ

※2026年10月4日時点で読んだ版:OpenAI Terms of Use(2026年1月1日発効)・Usage Policies(2025年10月29日発効)、Anthropic Consumer Terms(2025年10月8日発効)・Usage Policy(2025年9月15日発効。2026年11月12日に新しい版が発効)と、各社のヘルプ。規約は改定されるので、実際の可否は最新の原文で確認してほしい。本記事は一般的な注意喚起で、個別の判断は提供元に確認を。

1. 両社が公式に挙げている「止める理由」

まず、各社が自分のヘルプで「こういう理由で止める」と書いている項目を並べる。ここが出発点だ。どちらも規約に、違反したと判断すればアクセスを一時停止・終了できると書いている(OpenAI Terms of Use「終了及び利用停止」、Anthropic Consumer Terms「Termination」。Anthropic は「予告なしに」と明記)。

OpenAI(ChatGPT・Codex・API)

出典:Why was my OpenAI account deactivated?

  • Usage Policies の違反(性的コンテンツ、児童の搾取、暴力・自傷、詐欺、ヘイト・スパムなど)
  • Terms of Use の違反(セキュリティやアクセス制限の回避、アカウントやAPIキーの不適切な共有など)
  • 乗っ取りが疑われるときの一時停止
  • 警告を受けても直さなかった
  • 本人確認・年齢確認を期限内に終えなかった

Anthropic(Claude・Claude Code)

出典:Safeguards warnings and appeals

  • Usage Policy への違反の繰り返し
  • 対応していない地域からのアカウント作成
  • Terms of Service(利用規約)の違反

Usage Policy は違反に対して「利用の制限(throttle)・一時停止・終了」がありうると書いている。

見落としやすいのは、OpenAI の「本人確認・年齢確認を終えなかった」と、Anthropic の「対応地域の外からの作成」だ。どちらも「悪いことをした」わけではなくても止まりうる。ChatGPT で確認を求められたら、画面に出る手順と期限に従う(同じヘルプが案内している)。

📅 Anthropic の Usage Policy は2026年11月12日に新しい版へ

Anthropic は2026年10月8日に Usage Policy の改定を公表し、新しい版は11月12日に発効する(発表・新しい版の本文)。それまでは2025年9月15日発効の版が有効で、この記事の各章もその版にもとづく。発表によると改定の多くは既存のルールをはっきりさせるもので、アカウントの停止を避けたい読者に関係するのは次の点だ。

  • モデルへの虐待:モデルに対する執拗で無用な虐待や残酷な振る舞いが禁止事項に入る。発表は、目的もなく繰り返す極端な場合だけが対象で、普通の苛立ちや反論、暗いテーマの創作、モデルのテストや研究には当たらないとしている。主な対処は、これまでどおり Claude が会話を終えること。
  • 欺瞞的なキャンペーン:選挙・詐欺・プライバシー・偽情報の節に散らばっていた規定が、新しい節(Do Not Engage in Deceptive Campaigns or Artificial Activity)にまとまる。政治でも商用でも、偽のアカウントや人物、サクラ、偽レビュー、人間のふりをするボットで出所を偽ることと、そのための道具づくりが対象になる。
  • 選挙:節の名前が Do Not Undermine Democratic Processes に変わり、有権者を欺く・選挙を妨げる用途に絞られる。個人に合わせた投票や選挙運動の働きかけを一律に禁じる規定は外れるが、欺瞞や個人データの悪用によるものは別の節で引き続き禁じられる。
  • 対応外の地域:対応地域のページで、執行の範囲がはっきり書かれた。対応外の地域に物理的にいる人に加え、対応外の地域で設立された、または本社がある組織と、その地域の者が過半数を持つ・支配する組織は、利用者が対応地域にいても使えない。

「別のアカウントで BAN を回避すること」の禁止は、新しい版にも同じ文言で残っている(2026年10月12日に両方の版を確認)。

2. やってはいけないこと:条文つきの具体例

規約の文言は抽象的なので、日常で起きがちな形に言い換えて並べる。右側がその根拠になる条文だ。「こう書いてある」以上のことは言っていない。

❌ 家族・同僚と1つの有料アカウントを使い回す

根拠:OpenAI「アカウントの認証情報を他人と共有したり、アカウントを他人に利用可能にしたりしてはなりません」(Terms of Use「登録」)。Anthropic も「Account login information」やAPIキーの共有と、アカウントを他人に使わせることを禁じている(Consumer Terms)。人数分のアカウントか、Team などの組織向けプランを使う。

❌ ChatGPT や claude.ai の画面をスクリプトで操作して、回答を大量に集める

根拠:OpenAI はデータやアウトプットを「自動又はプログラムにより引き出すこと」を禁止事項に挙げている。Anthropic は「Anthropic API Key 経由か、明示的に許可した場合」を除き、ボットやスクリプトなど自動の手段でのアクセスを禁じ、クロール・スクレイピングも禁じている(Consumer Terms)。自動化したいなら API を使う。

❌ 「制限を外すプロンプト」を探して試す(脱獄)

根拠:OpenAI は「安全対策の回避」を Usage Policies の禁止事項に、Terms of Use では「保護措置や安全管理上の緩和対策を迂回」することを禁じている。Anthropic は、有害な出力をさせる目的で製品のガードレールを意図的に回避すること(例として jailbreaking・prompt injection)を、事前の許可なしには禁じている(Usage Policy)。

❌ 止められたので、新しいアカウントを作って続ける

根拠:Anthropic の Usage Policy は「別のアカウントを使って BAN を回避すること」(新規作成・既存アカウントの利用・BAN された人にアクセスを渡すことを含む)を明記して禁じている。停止に納得できないなら、7章の異議申し立てを使う。

❌ 対応していない国から、VPN で対応国にいるように見せて Claude を使う

根拠:Anthropic のヘルプは「対応地域に物理的にいる人だけが Claude のアカウントを作り、使える」と書き、作成には対応地域の電話番号が要る(Verify your phone number)。Usage Policy も、対応地域のポリシーに反して Claude へのアクセスを提供することを禁じている。対応国の一覧は Supported countries。

❌ 回答を集めて、自社のAIモデルの学習に使う

根拠:Anthropic は、事前の許可なく入出力をAIモデルの学習に使うこと(「model distillation」等)を Usage Policy で禁じ、Consumer Terms でも競合する製品やモデルの開発を禁じている。詳しくはモデル蒸留と規約。

❌ 有料アカウントの利用権を他人に売る・貸す

根拠:OpenAI の Pro のヘルプは「認証情報の共有、アクセスの転売、データの自動抽出は禁止」と書く(About ChatGPT Pro tiers)。Anthropic の Consumer Terms もサービスの転売(resell)を禁じている。

❌ アカウントを自動で量産する・複数アカウントで違反を分散させる

根拠:Anthropic の Usage Policy は「アカウント作成での自動化」と「検知を逃れるため、またはガードレールを回避するために、複数アカウントで悪意ある活動を連携させること」を禁じている。

利用前に確認しておきたいのは、共有と画面の自動操作だ。ブラウザ拡張や自作スクリプトで ChatGPT・claude.ai の画面を動かす前に、それが API 経由か、公式が明示的に認めた使い方かを確かめよう。企業なら社内AI利用ガイドラインに書いておくと事故を防げる。

3. 個人プランのログインを他のツールで使う話(2026年2月と今)

Claude の個人プラン(Free/Pro/Max)でログインして得た認証情報(OAuth トークン)を、Claude 公式以外のツールで使ってよいか——ここは2026年の間に公式の書き方が変わったので、時期を分けて書く。

2026年2月の書き方

The Register(2026年2月20日)によると、当時の Claude Code の法務ページには「Free・Pro・Max のアカウントで得た OAuth トークンを、Agent SDK を含む他の製品・ツール・サービスで使うことは許されず、Consumer Terms の違反になる」と書かれていた。同記事は、Anthropic の担当者の「サブスクを使うサードパーティ製のハーネスは規約で禁止」という発言も伝えている。

2026年10月4日に読んだ書き方

同じページ(Legal and compliance)から「Agent SDK を含む」の一文は消えている。いまは「Pro・Max の利用上限は、Claude Code と Agent SDK の普通の個人利用を前提にしている」と書かれ、ヘルプ(Use the Claude Agent SDK with your Claude plan)も、Agent SDK・claude -p・サードパーティ製アプリの利用はサブスクの利用上限から引かれる、と説明している。

では今、何がはっきり禁止されているか。2026年10月4日時点の原文で明記されているのは次のとおりだ。

  • 開発者が自分のアプリに「Claude.ai でログイン」を組み込むこと、利用者の代わりに Free・Pro・Max の認証情報でリクエストを流すことは認めない(Legal and compliance)。
  • 開発者が Claude.ai の認証情報やセッショントークンを集める・保存する・仲介することも禁止。ログインは Anthropic 自身の画面で完結させる(同上)。
  • 製品やサービスを作る開発者は、Agent SDK を使う場合も含めて、Claude Console の API キーなどを使う(同上)。
  • Consumer Terms は、API キー経由か「明示的に許可した場合」を除き、自動の手段でのアクセスを禁じている(2章)。

利用者の側から見た実践的な線引きはこうなる。自分の PC で、改変していない Claude Code や Agent SDK を自分のアカウントで動かすのは、公式が想定している使い方だ(Agent SDK の解説)。一方、誰かが作ったサービスに自分の Claude のログイン情報やトークンを渡すのは、そのサービス側が禁止事項に当たる形で、渡す側も危ない。他人に使わせる製品を作るなら、最初から API キー(従量課金)で組む。

※「明示的に許可した場合」がどのサードパーティ製ツールを指すのか、公式は一覧を出していない(5章)。迷うツールは、Anthropic の営業窓口に問い合わせるよう法務ページ自身が案内している。

4. 違反でなくても起きる「警告・確認・制限」

BAN と混同しやすいのが、セキュリティ上の確認や一時的な機能制限だ。これらは違反の認定ではない。慌てて別アカウントを作る前に、何が起きているかを見分けよう。

ChatGPT の「Suspicious Activity Alert」

想定外の場所・端末からのログイン、急な利用の増加、いつもより多い同時ログインで表示される。OpenAI は「必ずしも不正を意味しない」と書く。対処は、パスワード変更→二段階認証→全端末からログアウト。それでも続けば VPN・プロキシ・拡張機能・自動化ツールを切り、1台の端末と回線で試す(公式ヘルプ)。アカウントの共有もこの警告のきっかけになる。

ChatGPT のアカウント警告

OpenAI は警告を「通知であって、即時の停止ではない」と説明する。理由は、有害な内容の生成、安全フィルターの回避の試み、スパムなどの自動利用、APIキーの共有、異常な使い方。警告の後も違反が続くと、制限や永久停止に進むことがある(公式ヘルプ)。

Claude の警告・支払い方法の確認

Anthropic は、プロンプトが Usage Policy に反すると判断したときに警告を出す。ログイン時に「Verify now」の支払い方法の確認が出ることもあり、「Remind me later」で24時間だけ先送りできる(公式ヘルプ)。不審なログインが心配なら、アクティブなセッションの管理で端末を確認できる。

なお「利用上限に達した」は停止ではない。OpenAI の Pro のヘルプは「上限に達してもサブスクリプションは終わらず、アカウントが制限されたわけでもない」と書いている。上限の仕組みはChatGPT Pro の比較も参考に。

5. 複数アカウントは違反?保有と使い方を分ける

「自分用の有料アカウントを2つ持つ」と「制限を回避する仕組みを使う」は、別の質問だ。OpenAIは複数アカウントの使い分けを公式に案内している。Anthropicにも複数アカウントを前提とするヘルプがある。ただし、そこから「あらゆる使い方が許可される」とは言えない。以下は2026年10月9日に原文を再確認した内容だ。

OpenAI:使い分けを公式に案内

仕事と私用、異なる課金・プランを分ける用途を説明し、切り替えは全プランに対応としている。複数保有を一律に禁止する説明ではない。

切り替え機能の2アカウントは同じセッションでログインできる数。保有総数の上限ではない。課金・履歴・メモリは統合されない。

この機能はChatGPTのWeb版向け。確認したヘルプではCodexデスクトップとChatGPTのネイティブモバイルアプリは未対応。組織管理のアカウントには管理者の制約もある。

公式:アカウント切り替え

Anthropic:確認できる範囲に注意

公式に案内された切り替えは、同じメールに結び付いた個人アカウントとTeam/Enterpriseのもの。個人のMaxを2つ契約する話とは区別が必要だ。

同じ電話番号で最大3アカウントを認証できる。ただし、これは同じ電話番号で認証できるアカウント数の上限で、3契約の利用枠を合算・自動切り替えしてよいという許可ではない。

今回読んだ規約本体に「1人が個人の有料アカウントを2つ持つこと」を一律に禁じる条文は見当たらなかった。禁止条文がないことだけで、希望する運用まで許可されたとは判断しない。

公式:ログインと切り替え・電話認証

上限に達した後、自分のもう1つの有料アカウントに手動で切り替える場合は?今回確認した公開文書では、その具体的なケースの可否まで確定できなかった。一方、OpenAIのTerms of Use「Using our Services」には、利用制限の回避を禁じる条項がある。「上限回避について禁止の記述はない」とは言えないし、この一般条項だけで普通の手動切り替えをすべて違反と決めることもできない。

公式に説明あり:仕事と私用・個人と組織を分ける

OpenAIの仕事/私用の分離、Anthropicの個人/Team等の切り替えには公式の説明がある。本人の複数保有と、他人にログイン情報を渡すことを混同しない。

個別確認が必要:上限後に自分の別契約へ手動で移る

両社とも、この運用を名指しして許可する公開文書は今回確認できなかった。契約数・本人利用・公式アプリ・手動切り替えという条件を伝え、契約を増やす前にサポートへ確認したい。

明示的に禁止:他人への共有・転売、BAN回避

両社は他人へのアカウント提供を禁じる。Anthropicは別アカウントによるBAN回避も明記している。「追加料金を払っている」「家族だから」という理由で免除されない。

手動切り替えと別に確認:自動で複数契約へ振り分けるツール

複数の認証情報を預け、残量に応じて要求を振り分ける仕組みは、保有数だけで判断できない。無断の自動アクセス・保護措置の回避・第三者への提供に当たるかを確認する。公式のClaude Codeのように許可された自動処理まで、一律に違反とする意味ではない。

OpenAIでは、「ChatGPTでサインイン」を組み込むアプリの規約に具体的な禁止がある。利用上限を回避する複数アカウント作成・利用の分割・アカウントの順次切り替えを、アプリ側で可能にしたり勧めたりしてはならない(Sign in with ChatGPT Termsの4章)。このアプリ連携の規約を、通常のChatGPT画面での切り替えにそのまま広げてはいけない。

Anthropicの根拠は、Consumer Termsの2章・3章と、2025年9月15日発効のUsage Policy。後者が禁じるのは、検知やガードレールを回避するための悪意ある複数アカウントの連携などであり、複数保有すべてを指す条文ではない。取得した新しいUsage Policyページは2026年11月12日発効と表示されたため、この確認では将来の版と分けて読んだ。

追加契約の判断は「規約・費用・データ」の3点で。OpenAIの切り替えはサブスクリプションを統合しないので、別アカウントの有料契約は別課金になる。仕事の情報を入力する前に、使用中のメール・プラン・組織を確かめよう。データの学習利用も含めた確認項目はChatGPT・Codexのデータ設定、単一契約の選び方はProの料金比較を参照してほしい。

問い合わせるなら、「私は1人で、個人プランを2契約し、公式アプリで本人だけが使います。片方が利用上限に達した後に、もう片方へ手動でログインし直す運用は認められますか。共有・転売・自動での振り分けはしません」と条件を具体的に書くと、保有の可否と利用方法の可否を分けて質問できる。

ほかにも、今回読んだ文書だけでは次の点の答えを確定できなかった。

  • どのサードパーティ製ツールが「明示的に許可」されているか:一覧は無い(3章)。
  • 対応地域の中でVPNを使うこと・登録地と決済地が違うこと:それだけで停止するという記述は無い。ただしChatGPTではVPNが警告や機能制限の調べる項目に入っている(4章)。

6. BANされないためのチェックリスト

実践は難しくない。「正しいプランを、正しい用途で、正直に使う」——これに尽きる。次の8点を押さえよう。

✓

規約とポリシーを一度は読む。上の版の4文書と、自分が使う機能のヘルプ。

✓

用途にあったプランを使う。人に使わせる製品・大量の自動処理=API(従量)、自分の対話と開発=個人プラン。

✓

ログイン情報やトークンを他人のサービスに渡さない。ログインは公式の画面だけで行う。

✓

脱獄・禁止コンテンツに手を出さない。安全フィルターの突破は試みない。

✓

アカウント・APIキーを共有/転売しない。キーは漏れたらすぐ作り直す。

✓

二段階認証を入れ、使っていない端末のセッションを切る。乗っ取りによる停止を防ぐ。

✓

本人確認・年齢確認・支払い確認は期限内に済ませる。放置すると止まることがある。

✓

警告が来たら即見直す。警告は「直す機会」。同じ使い方を続けない。

7. 警告・停止されたら:異議申し立ての手順

停止に心当たりがない、または誤解だと思うなら、公式の窓口から異議を申し立てる。両社とも、規約やヘルプに窓口を書いている。

OpenAI(ChatGPT・Codex・API)

  1. 停止の通知メールに付いているリンクから申し立てる(振り分けが早いと公式が案内)。
  2. メールを見られないときは、受付フォーム openai.com/form/appeal から。
  3. 通知メールが来ていないのに使えなくなったときは、ヘルプセンターのチャットで相談する。
  4. 書く内容:User ID と Org ID、使い方の経緯、乗っ取りが疑われるならその期間、身に覚えのない請求があれば日付・金額・カードの下4桁など、自分で試した対処。

出典:停止のヘルプ・警告のヘルプ(警告も同じ手順で申し立てられる)。Terms of Use も「誤って停止又は終了させたと考える場合」はサポートへ、としている。

Anthropic(Claude・Claude Code)

  1. 停止されたアカウントのまま claude.ai にログインする(フォームはログインしないと開けない)。
  2. 表示される画面(claude.ai/restricted)の「Submit an appeal」から申請する。Safeguards チームが調べる。
  3. 同じ画面から、データの書き出しとアカウントの削除もできる(違反の内容によって書き出せる範囲は限られる)。
  4. 自分は問題ないのに所属する組織が保留になったときは、組織の横の「Request a review」を押す。
  5. 警告が誤りだと思うときは、状況とアカウント情報を書いて usersafety@anthropic.com にメールする。

出典:Safeguards warnings and appeals(2026年7月9日更新)。同ページは「返信がいつもより遅れている」とも書いている。

申し立てのときにやってはいけないことも押さえておこう。

  • 返事を待たずに別アカウントを作らない。Anthropic では、それ自体が Usage Policy の違反(BAN 逃れ)になる。
  • カード番号を丸ごと書かない。OpenAI が求めているのは下4桁・ブランド・発行銀行など。全桁は求められていない。
  • 事実と違う説明をしない。公式は審査の基準を公開していないので、「こう書けば通る」という方法は無い。分かっている事実をそのまま書く。

お金の扱いも知っておきたい。Anthropic の Consumer Terms は、規約違反で終了した場合、サブスクリプションの返金は受けられないと書いている。OpenAI の Terms of Use も、法令で義務付けられている場合を除き支払いは返金しないとしている。

まとめ

公式が挙げる停止理由には、規約違反や不適切なアカウントの共有が含まれる。停止理由の内訳を示す統計を根拠にした記事ではないので、どの原因が「多い」かは断定しない。

この記事の要点

  • 🚫 公式の停止理由:ポリシー違反、規約違反(共有・回避)、乗っ取りの疑い、警告の放置、本人確認の未了、対応地域外からの作成。
  • ⚠️ 個人プランのログイン:自分で公式ツールや Agent SDK を使うのは想定内。他人のサービスにトークンを渡す・人に使わせる製品に組み込むのは禁止。
  • 👥 複数アカウント:OpenAIは使い分けを公式に案内。Anthropicの個人/組織の切り替えや電話認証上限は、複数Maxの利用枠をまとめる許可ではない。上限後の別契約への手動切り替えは、条件を示して確認する。
  • 📨 止められたら:OpenAI は通知メールのリンクか openai.com/form/appeal、Anthropic は停止アカウントで claude.ai にログインして申請。別アカウントは作らない。
  • 📅 11月12日から:Anthropic の Usage Policy が新しい版になる。モデルへの執拗な虐待の禁止、欺瞞的なキャンペーンの規定の統合、選挙の規定の見直しなど。BAN 回避の禁止は変わらない。

「正しいプランを、正しい用途で、正直に」を基本に、迷う使い方は具体的な条件を公式窓口に伝えて確認しよう。関連して社内AI利用ガイドライン、プロンプト入力の注意点、モデル蒸留と規約、Claude Code と Codex の比較もあわせてどうぞ。

FAQ

Q. 普通に仕事で使っているだけでもBANされる?

A. 規約に沿った通常利用なら、心配しすぎる必要はありません。両社が挙げる停止理由は、ポリシー違反・規約違反・乗っ取りの疑い・警告の放置・確認の未了などです。ただし仕事で使うなら、アカウントの共有と、社外のツールにログイン情報を渡すことだけは避けてください。

Q. 個人プランで Agent SDK や自作のスクリプトを動かすのは大丈夫?

A. 2026年10月4日時点の Anthropic の法務ページは、Pro・Max の利用上限が「Claude Code と Agent SDK の普通の個人利用」を前提にしていると書いています。2026年2月には「Agent SDK を含む他のツールでの利用は違反」と書かれていたので、古い解説には注意してください。一方、他人に使わせる製品を作るなら API キーを使い、利用者のログイン情報を預からないことが明記されています。

Q. VPNを使っているとBANされやすい?

A. VPN を使うだけで停止するという記述は、両社の規約とヘルプに見当たりません。ChatGPT では想定外の場所からのログインが「Suspicious Activity Alert」のきっかけになり、解消の手順に VPN を切ることが入っています。Claude は対応地域に物理的にいる人だけが使えるので、対応外の国から VPN で使うのは規約に反します。

Q. 有料アカウントを2つ持つのは違反?

A. 複数保有だけで一律に違反とは判断できません。OpenAIは全プランでのアカウント切り替えを公式に案内しています。Anthropicの電話認証上限や個人/Teamの切り替えは、個人Maxの複数契約の運用をすべて認める説明ではありません。上限後に本人の別契約へ手動で移る具体例の可否は今回確定できず、条件を示して確認する必要があります。共有・転売・BAN回避は別の禁止事項です。詳しくは5章の両社比較をご覧ください。

Q. BANされたら復旧できる?

A. 誤りだと思うなら、OpenAI は通知メールのリンクか openai.com/form/appeal、Anthropic は停止されたアカウントで claude.ai にログインして表示されるフォームから申し立てられます。審査の基準や通る割合は公開されていません。待つ間に別アカウントを作るのは避けてください。