Claude の Max プランと Team プランには、毎月、Claude API で使えるクレジットが付いています。Max 20x なら毎月 $200 です。ただし、自分で受け取りの手続きをしないと1ドルも入りません。また、Claude Code の利用には使えず、使い残した分は翌月に繰り越されません。この記事は、筆者(このサイトの運営者)が2026年10月10日に Max 20x プランで実際に受け取ったときの画面の記録と、同日に原文で確かめた公式ドキュメント・ヘルプ・規約をもとに、受け取り方と使える範囲、紐付けの前に決めておくことをまとめたものです。

毎月もらえる額

Max 20x は $200

Max 5x は $100。Team は席の数で決まり、合計 $500 が上限。

使える先

API・Agent SDK など

Claude Code の対話や、アプリの追加利用には使えない。

受け取りと期限

申請制・繰り越しなし

Console の組織を紐付けて受け取る。周期の終わりに失効する。

出典:API credits for Max and Team plans(Claude Platform 公式ドキュメント)、Monthly API credits for Max and Team plans(Claude ヘルプセンター)。2026年10月10日確認。

1. プランごとの額

額はプランで決まっています。公式ドキュメントの表をまとめると、次のとおりです。

Max 5x毎月 $100。
Max 20x毎月 $200。
Team(Standard 席)1席あたり $20。
Team(Premium 席)1席あたり $100。
Team の合計全席の分を1つにまとめ、上限は $500。たとえば Standard 3席と Premium 2席なら毎月 $260。非営利団体・研究者向けの割引の Team も同じ額。
対象外Free・Pro・Enterprise。

Team の額は、その請求月の始まりの時点の席数で計算されます。途中で席を増やしても、増えるのは翌月の分からです。新しく契約した人は、対象のプランで7日たってから受け取れます。iPhone・Android のアプリで契約したプランも対象ですが、受け取りの手続きは Web 版の claude.ai で行います。

公式ヘルプには、このクレジットは数日かけて順に提供しているので、まだ表示されていない人もいる、とも書かれています。7日を過ぎても受け取りの欄が出ないときは、プランと自分の役割を確かめ、それでも出なければサポートに問い合わせるよう案内されています。

2. 使える先と、使えない先

このクレジットは、Claude の開発者向けの基盤(Claude Platform)で、自分のアプリやエージェントを作って動かすためのものです。ふだんのチャットや Claude Code の利用枠が増えるわけではありません。

使えるClaude API(Messages API と、まとめて流す Message Batches API)。
使えるClaude Managed Agents(Anthropic がエージェントの実行環境を用意するサービス)。
使えるClaude Agent SDKと、Console の Playground。
使えるConsole の API キーを使い、自分で動かす claude -p(Claude Code の対話しない実行)。
使えないClaude Code の対話のセッション。デスクトップアプリ・IDE 拡張・GitHub Action から動いた分も、-p を付けていても使えない。
使えないClaude のアプリで利用上限に達した後の追加利用(extra usage)。
使えないClaude Platform on AWS・Amazon Bedrock・Google Cloud・Microsoft Foundry 経由の利用。

Console の「プロモーションクレジット」の欄では、適用対象が「Agent SDK」「API」「Batch API」「Playground」「Managed Agents」と表示されていました(筆者の画面、2026年10月10日)。公式ドキュメントの表と一致します。

3. 受け取り方——筆者の画面の記録

受け取りには、Claude Platform の管理画面(Claude Console)の「組織」が要ります。Console を使ったことがなければ、platform.claude.com で先に作るか、受け取りの手続きの途中で作れます。Console 側に支払い方法を登録する必要はありません。

  1. claude.ai の請求の画面を開くMax は「設定」→「請求」、Team は「組織の設定」→「請求」。筆者の画面では、「APIクレジット」の欄に「Max 20xプランには、毎月$200 USDのAPIクレジットが含まれています」とあり、「組織をリンク」というボタンが出ていました。
  2. 受け取る組織を選んで紐付ける「API組織をリンク」の画面で組織を選び、「組織をリンク」を押します。押すと、クレジットの規約(補足クレジット規約)に同意したことになります。
  3. Console で残高を確かめるConsole の「組織の設定」→「請求」の「プロモーションクレジット」に、残高・適用対象・有効期限・付与日が並びます(英語の画面では Settings → Billing の Promotional credits)。左下の「クレジット」の数字は、買った分との合計です。

筆者の場合、紐付けた直後に「最初の$200 USDのAPIクレジットが追加されました」と通知が出ました。請求の周期の途中で紐付けましたが、日割りにはならず満額の $200 が入りました。その代わり、このときの $200 の有効期限は約3週間後(付与日10月10日、有効期限は UTC で11月1日)でした。claude.ai の画面には、紐付け済みの印と、「月間クレジット $200」「次回のクレジット 2026年10月31日」が表示されました。

受け取らなかった月は $0 です。付与は請求の周期ごとで、手続きをしていない月の分が後からもらえる仕組みは、公式の文書に見当たりません。Max・Team を契約しているなら、早めに紐付けておくのが得です。

受け取りの手続きは数回のクリックで終わりますが、紐付けた組織は自分では変えられません。公式ドキュメントは「これから開発に使う組織を紐付ける」よう警告しています。変えたいときはサポートへの連絡が要ります。

1プラン=1組織1つのプランが紐付けられる組織は1つだけ。クレジットを複数の組織に分けることもできない。
1組織=1プラン1つの組織が受け取れるのも1プラン分だけ。Max を2つ契約していても、同じ組織にまとめて $400 にはできない。
必要な役割プラン側は、Max なら契約者本人、Team なら Primary Owner か Owner。Console の組織側は Owner・Admin・Billing のどれか。
同じメールうまくいかないときは、claude.ai と同じメールアドレスで Console にサインインしているかを確かめる(公式ヘルプの対処)。
プランを変えたとき解約・対象外のプランへの変更・返金では、次の付与が止まる。受け取り済みの分は期限まで使える。Max から Team に変えると Max の紐付けは切れ、Team の分は Team が7日続いてから受け取れる。

迷いやすいのは、会社の組織に付けるか、個人の組織に付けるかです。1つの組織の中では、すべての API キーとワークスペースが同じ残高を使います。プロジェクトを分けて管理したいなら、組織は1つにして、中をワークスペースで分けます(7章)。

5. 使われる順番と、自動リロード

Console で前にクレジットを買ったことがある組織では、使われる順番と自動リロードの設定に注意が要ります。

使われる順番プランから付いたクレジットが先、買ったクレジットが後。
自動リロード買った分の残高だけを見て動く。プランの分が残っていても、買った分が設定の額を下回れば買い足す。
両方なくなったらAPI のリクエストは止まり、次の付与まで使えない。Claude のプランに請求されることはない。
営業経由の請求書払いクレジットを超えた分は、いつもどおり請求される。

筆者の組織は、前に買ったクレジットが約 $21 残っていて、自動リロード(残高が $10 を下回ると $30 まで買い足す設定)がオンのままでした。毎月のクレジットだけで済ませたかったので、受け取った後に Console の請求の画面でオフにしました。オフにすると、画面には「自動リロードはオフです。残高がなくなると API リクエストは停止します」と表示されます。

残高が尽きると、API は次のメッセージを返します。

Your credit balance is too low to access the Anthropic API. Please go to Plans & Billing to upgrade or purchase credits.

6. Claude Code との関係

Claude Code の使用量の画面には、このクレジットは出てきません。Claude Code の利用枠(5時間ごとの枠や週の枠)は、クレジットを受け取っても変わらないからです。上限に当たったときの考え方は「Claude Code の利用上限に達したとき」にまとめています。

例外は、Console の API キーで自分で動かす claude -p と Agent SDKです。公式ヘルプによると、この場合はクレジットで払われます。同じ claude -p でも、Max や Team のアカウントでログインしたまま動かすと、プランの利用枠から引かれます。

API キーの置き方に注意してください。Claude Code の公式ドキュメントでは、環境変数 ANTHROPIC_API_KEY はプランのログインより優先されます。端末で対話の claude を起動すると、このキーを使うかを1回だけ聞かれ、-p ではキーがあれば必ず使われます。

この名前で Windows の環境変数などに常に置いておくと、意図せず API の支払いに切り替わることがあります。その場合、クレジットの対象外の対話セッションは「Credit balance too low」で止まります。筆者は、スクリプトだけが読む別の名前の変数に置き、claude -p で使うときはそのコマンドにだけキーを渡す形を選んでいます。優先順位の詳細は「claude.ai コネクタが止まる理由と API キー」で解説しています。

なお、デスクトップアプリとクラウドのセッションは、この環境変数を読みません(公式ドキュメント)。

7. 使い切るための工夫と、使用額の上限

使い残した分は周期の終わりに消え、繰り越されません。毎月きっちり使い切るために、筆者は次の形を考えています。

  • 毎月必ずやる仕事を先に決める翻訳の下書き・定期の集計など、毎月同じだけ出る仕事を先にクレジットへ回す。
  • 余りを吸う仕事を用意しておく失効の数日前に、残った額の分だけ流せる大量の仕事(既存の文書の点検など)を持っておく。途中で止めても無駄にならない種類の仕事がよい。
  • 急がない仕事は Batch で流すMessage Batches API は料金が5割引き。同じ額で倍の量を処理できる。
  • 繰り返す前置きはキャッシュする同じ指示や資料を毎回送るなら、プロンプトキャッシュで入力の料金を下げる。

使いすぎを防ぐ仕組みもあります。紐付けた組織は少なくとも Start という利用段階になり、Start の月の使用額の上限は $500 です。この上限より低い額を、組織全体とワークスペースごとに自分で設定できます。ワークスペースは、プロジェクトごとに API キーと上限を分けるための区切りです。ただし、最初からある Default のワークスペースには上限をかけられません。

月の使用額の上限は暦の月の1日(UTC)に戻りますが、クレジットは請求の周期ごとに付与されます。日付がずれるので、上限を細かく決めるときは両方の日付を確かめてください。

API に送った内容の扱いは、claude.ai とは別の商用の規約で決まり、既定でモデルの学習に使われません(詳しくは「Claude Code の会話を学習に使わせない方法」)。

8. 規約で押さえておくこと

紐付けると、Anthropic の補足クレジット規約(Supplemental Credit Terms)が適用されます。API の利用そのものには、商用の利用規約(Commercial Terms)が適用されます。読んでおくべき点は次のとおりです。

譲渡・売却クレジットは譲渡も売却もできず、そのアカウントの持ち主だけが使える(補足クレジット規約)。
現金の価値現金の価値はなく、返金されない(補足クレジット規約)。
失効プロモーションのクレジットは、発行時に示された日に失効する。アカウントを閉じた場合も失効する(補足クレジット規約)。
学習Anthropic は、API で受け取った顧客の内容でモデルを学習しない(Commercial Terms)。
禁止事項競合する AI モデルの学習に使うことと、承認なしに転売することは禁止(Commercial Terms)。
キーの共有アカウントのログイン情報や API キーを他人と共有しない(claude.ai の利用規約)。

自分のプロジェクトに使う分には問題ありませんが、キーを他人に渡す、他人の仕事にクレジットを使わせる、といった使い方は規約に反します。

まとめ

Max と Team のプランには毎月 API のクレジットが付きますが、claude.ai の請求の画面で Console の組織を紐付けるまで受け取れません。使えるのは API・Message Batches・Managed Agents・Agent SDK・Playground と、Console の API キーで動かす claude -p です。Claude Code の対話やアプリの追加利用には使えず、Claude Code の利用枠も変わりません。

紐付けた組織は自分では変えられず、1つの組織が受け取れるのは1プラン分だけです。受け取る前に、どの組織で開発するかを決めておきましょう。受け取った後は、自動リロードの設定と API キーの置き場所を確かめてください。使い残しは繰り越されないので、毎月の仕事と、余りを吸う仕事を用意しておくと無駄になりません。

FAQ

Q. Pro プランでももらえますか?

A. もらえません。対象は Max 5x・Max 20x・Team(割引の Team を含む)だけで、Free・Pro・Enterprise は対象外です。

Q. 受け取りの欄が表示されません。

A. 契約から7日たっているか、Max の契約者本人(Team なら Owner)か、Console に claude.ai と同じメールでサインインしているかを確かめてください。数日かけて順に提供しているため、まだ届いていないこともあります。それでも出なければ、サポートへの問い合わせが案内されています。

Q. 紐付けた組織を後から変えられますか?

A. 自分では変えられません。サポートへの連絡が必要です。

Q. 使い残した分は翌月に繰り越せますか?

A. 繰り越せません。請求の周期の終わり(年払いは毎月)に失効します。

Q. Claude Code で使えますか?

A. 対話のセッションには使えません。Console の API キーで自分で動かす claude -p や Agent SDK なら使えます。デスクトップアプリ・IDE 拡張・GitHub Action から動いた分は、-p でも対象外です。

Q. クレジットが尽きたら、プランに請求されますか?

A. されません。ほかにクレジットがなければ、API のリクエストが止まるだけです。買ったクレジットが残っていればそちらが使われ、自動リロードがオンなら買い足されます。

出典

公式の仕様と規約は、いずれも2026年10月10日に原文を確認しました。画面の記録は、筆者が同日に Max 20x プランで1回受け取ったときのものです。画面の表示や文言は、時期や言語の設定によって変わることがあります。