「Your credit balance is too low to access the Anthropic API」は、Claude API の支払いに使う前払いのクレジットが足りないという意味です。Claude Code では「Credit balance is too low」と表示されます。Pro・Max などのプランで使っているつもりなのに出たときは、環境変数 ANTHROPIC_API_KEY の API キーがプランのログインより優先され、API の支払いに切り替わっているのがよくある原因です。
400 invalid_request_error
Your credit balance is too low to access the Anthropic API. Please go to Plans & Billing to upgrade or purchase credits.
API の応答の例。Claude Code の GitHub に利用者が貼ったログ(2025年4月の報告・2026年8月の報告)に、この形で出ています。Anthropic の API のエラーの一覧には、この文そのものは載っていません。
原因はほぼ2つ。まず /status で見分ける
原因A
Console の組織の残高が足りない
API キーで使うつもりの人。Claude Console の Billing でクレジットを買うか、自動の補充(auto-reload)をオンにする。
原因B
API キーがプランより優先されている
Pro・Max・Team・Enterprise で使うつもりの人。ANTHROPIC_API_KEY を外して Claude Code を起動し直す。
Claude Code の中で /status を実行し、API キーの行を見れば、どちらの状態かが分かります(Claude Code の公式エラーリファレンスの手順)。
この記事では、Claude Code の公式ドキュメントと Anthropic のヘルプセンター(2026年10月26日確認)をもとに、このエラーの意味、原因の見分け方、2つの直し方、Max・Team に付く毎月の API クレジットやプランの「使用量クレジット」との違いを説明します。原因は A 残高 と B APIキー の色で区別します。
1. エラーの意味と、表示の形
Claude API は、営業との契約で月末に請求される組織を除き、前払いです。Anthropic のヘルプによると、API・Playground・Claude Code を Claude Console の組織で使う分は、先に買ったクレジットから引かれ、クレジットがなくなると、足すまで API を呼べなくなります。このエラーは、その「足りない」状態を知らせるものです。
文末の「Plans & Billing」は、Console の請求の画面のことです。いまの Console では Billing のページ(platform.claude.com/settings/billing)で、残高の確認とクレジットの購入ができます。
| どこで見るか | 表示 |
|---|---|
| Claude API を直接呼んだときSDK・curl・自作のアプリ | HTTP 400、エラーの種類は invalid_request_error、本文は冒頭の英文利用者の報告のログによる |
| Claude Code端末・VS Code などの拡張 | Credit balance is too low公式エラーリファレンスの表記 |
| Claude Code の古い版2025年4月の利用者の報告 | Credit balance too low · Add funds: https://console.anthropic.com/settings/billing |
出典:Anthropic「How do I pay for my Claude API usage?」、Claude Code「Error reference: Credit balance is too low」。古い版の表示は GitHub の報告。2026年10月26日確認。
Claude Code の公式エラーリファレンスは、原因を「Console の組織の前払いクレジットがなくなった」か「サブスクリプションを使うつもりなのに、Console の API キーで要求を送っている」の2つと書いています。冒頭の原因A・B がこれにあたります。
2. 原因を見分ける3つの問い
上から順に答えていくと、どの直し方に進めばよいかが決まります。
問1Claude Code を、Pro・Max・Team・Enterprise のプランで使うつもりか
はい問2へ。プランで動いていれば、このエラーは出ないはずいいえ(API キーや自作のアプリで使う)問3へ問2
/statusに API キーが出ているか出ていないログインの方法の行を見る。Console のアカウントでログインしていれば、支払いは Console の残高 →/loginでプランのアカウントに入り直す(4章の手順5)問3Console の Billing で、そのキーの組織の残高はあるか
問2の根拠:Claude Code のエラーリファレンスは、プランの利用者がこのエラーを見たら /status の API キーの行を確かめるよう書いています。ログインの方法が Console のときの切り替えは、Anthropic「Use Claude Code with your Pro or Max plan」(従量課金の Console でログインしているなら /login でプランに切り替える)。
Claude Pro などのプランの料金は、API の支払いには使えません。Anthropic のヘルプは、プランと Console は別の製品で、API は別に請求されると書いています(Why is Claude API usage billed separately from my paid Claude plan?)。プランに入っていても、API キーで動いている間は Console の残高が要ります。
3. 原因A 残高を足す
API キーで使う人の直し方です。クレジットを買えるのは、Console の組織で Admin か Billing の役割を持つ人です。会社の組織なら、管理者に頼みます。
- Billing のページを開くConsole にログインし、Billing を開きます。組織の残高(credit balance)と使った額が、同じページに出ます。複数の組織に入っているなら、エラーの出たキーを作った組織を選んでいるかを確かめます。残高は組織ごとで、同じ組織の API キーはすべて同じ残高を使います。
- クレジットを買う「Buy credits」を押し、金額を入れて確定します。ヘルプによると、買ったクレジットはすぐに使えます。
- 自動の補充をオンにする(任意)Credit balance の欄の「Set up auto-reload」で、補充を始める残高(When credit balance reaches)と、補充後の残高(Bring credit balance back up to)を入れ、「Turn on」を押します。残高がすでにその額以下なら、ボタンは「Turn on and purchase」になり、その場で購入されます。
- エラーの出た操作をやり直すClaude Code なら、同じ指示をもう一度送ります。
出典:Anthropic「How do I pay for my Claude API usage?」(購入の手順、すぐに使えること、自動の補充の設定、有効期限は購入から1年、返金はできない)。2026年10月26日確認。
買ったクレジットは購入日から1年で失効し、返金できません。使う分だけ買い、足りなくなったら自動の補充に任せる形が無駄が出にくいでしょう。Claude Code のエラーリファレンスは、1つのプロジェクトが組織の残高を使い切らないよう、Console でワークスペースごとに使用額の上限を決めることも勧めています。
4. 原因B API キーを外してプランで使う
Pro・Max・Team・Enterprise のプランで使うつもりの人の直し方です。Claude Code は、資格情報が複数あるときに決まった順で1つを選び、環境変数 ANTHROPIC_API_KEY と、設定ファイルの apiKeyHelper は、/login したプランのログインより上にあります。キーが使われると、Anthropic のヘルプのとおり、支払いはそのキーの組織への従量課金になり、その組織の残高がなければこのエラーで止まります。
- /status で確かめるClaude Code の中で
/statusを実行し、API キーの行を見ます。ログインと API キーの両方があるときは、使われていない方に印が付きます。 - いまのシェルから外す開いている端末から変数を外します(下のコマンド)。
- キーの出どころを消すシェルの設定ファイルの
export ANTHROPIC_API_KEY=...の行、Windows のユーザー環境変数、PowerShell のプロファイル($PROFILE)を探して消します。ここを直さないと、次に開いた端末でまた読み込まれます。公式のエラーリファレンスによると、direnv などのツールや IDE の端末が、プロジェクトの.envファイルからキーを読み込むこともあるので、プロジェクトのフォルダの.envも見ます。Claude Code の設定ファイルのenvやapiKeyHelperにある場合の探し方は、claude.ai connectors are disabled の記事にまとめています。 - 端末を開き直して claude を起動する公式ヘルプは、環境変数を変えたのに端末を開き直さないことを、よくある間違いに挙げています。
- 必要なら /login して、もう一度 /statusプランのアカウントでまだログインしていなければ
/loginします。/statusで API キーが使われていないことを確かめれば完了です。
# macOS・Linux:設定されているかを見る
env | grep ANTHROPIC
# いまのシェルから外す
unset ANTHROPIC_API_KEY
# どの設定ファイルに書いてあるかを探す
grep -n ANTHROPIC_API_KEY ~/.zshrc ~/.bashrc ~/.bash_profile ~/.profile 2>/dev/null
# Windows(PowerShell):設定されているかを見る
Get-ChildItem Env:ANTHROPIC*
# いまのシェルから外す
Remove-Item Env:ANTHROPIC_API_KEY
# Windows(コマンドプロンプト):設定されているかを見る
echo %ANTHROPIC_API_KEY%
# いまのシェルから外す
set ANTHROPIC_API_KEY=
Windows でずっと残る設定は、「システムのプロパティ」→「詳細設定」→「環境変数」のユーザー環境変数から消します。出典:Anthropic「Manage API key environment variables in Claude Code」、Claude Code「Authentication precedence」・「Error reference」(確かめるコマンドと .env は「Invalid API key」の項)。2026年10月26日確認。
キーを消したくないときは、承認を取り消す方法もあります。対話で起動した Claude Code は、ANTHROPIC_API_KEY を初めて見つけたときに使うかどうかを1回だけ尋ね、その答えを覚えています。後から変えるには、/config の「Use custom API key」を切り替えます(この項目は変数が設定されている間だけ出ます)。ただし、claude -p(非対話)では、キーがあれば必ず使われます。ほかのスクリプトのためにキーが要るなら、そのコマンドを実行するときだけ渡す形にします。
VS Code の拡張で出たとき
VS Code の Claude Code の拡張でも、見ることは同じです。パネルで /status と入力すると、アカウントなどが表示されます(Claude Code v2.1.280 以降)。公式ドキュメントによると、端末から code . で起動した VS Code は、そのシェルの環境変数を引き継ぎます。端末の設定ファイルにキーを書いていると、拡張にも渡ることがあります。キーを消した後は、VS Code を閉じて開き直してから確かめます。
拡張の設定 claudeCode.environmentVariables にも環境変数を書けます。設定画面の Extensions → Claude Code で、ここに ANTHROPIC_API_KEY が入っていないかも見ます。
出典:Claude Code「Use Claude Code in VS Code」(環境変数の引き継ぎ、environmentVariables の設定、/status)。2026年10月26日確認。
5. どの支払いで動いているか
「クレジット」と呼ばれるものは3つあり、混同するとこのエラーの意味を取り違えます。Console で買った API のクレジット、Max・Team に毎月付く API クレジット、Pro・Max のプランの上限を超えた分を払う使用量クレジット(usage credits)です。使い方ごとに、どれで払えるかを並べます。
| 使い方 | プランの利用枠 | 使用量クレジット | Console で買ったクレジット | Max・Team の毎月の API クレジット |
|---|---|---|---|---|
| Claude Code(プランでログイン) | 使う | 上限の後 | 使わない | 対象外 |
| Claude Code(API キー・対話) | 使わない | 使わない | 使う | 対象外 |
claude -p・Agent SDK(API キーで自分で動かす) | 使わない | 使わない | 使う | 使う |
| 自作のアプリから Claude API | 使えない | 使えない | 使う | 使う |
出典:Anthropic「Monthly API credits for Max and Team plans」(対話の Claude Code・使用量クレジットは対象外、API キーで自分で動かす claude -p と Agent SDK は対象)、「Manage usage credits for paid Claude plans」(使用量クレジットは Claude と Claude Code の両方で、プランの上限の後に使われる。毎月の API クレジットとは別)、「Manage API key environment variables in Claude Code」(API キーがあれば、そのキーの組織への従量課金)、「How do I pay for my Claude API usage?」。2026年10月26日確認。
このエラーに関係するのは、右の2列(Console の組織の残高)です。読み取れることは3つあります。
- プランで使っているつもりなのに出たら、API キーの行に入っている。プランや使用量クレジット(左の2列)をいくら足しても直りません(原因B)。
- Max・Team の毎月の API クレジットは、対話の Claude Code には使えない。Console の残高の画面にプランの分が残っていても、API キーで対話の Claude Code を動かす分の支払いには充てられません。受け取り方と使われる順番は「Max・Team の API クレジットの記事」にまとめています。
- 使用量クレジットは claude.ai の設定(Settings → Usage)の別の残高です。Console の残高とは別なので、そちらを足しても API キーでの利用には効きません。
6. 似ているが別のエラー
残高や上限に関係するエラーは、ほかにもあります。表示の頭で見分けます。
| 表示の頭 | 意味 | 直し方 |
|---|---|---|
You have reached your specified API usage limits | 組織やワークスペースに自分で決めた使用額の上限に達した(400)ワークスペースの上限なら specified workspace API usage limits。Claude Code のワークスペースの上限は、429 で返ることもある | Console で上限を上げるか外す |
You have reached your API usage limits | 利用の段階(usage tier)ごとの月の上限に達した(429) | 翌月の初め(UTC)まで待つか、上の段階を申し込む |
You've hit your session limit | Pro・Max の5時間ごとの枠を使い切った | 枠の回復を待つか、使用量クレジットを使う(利用上限の記事) |
Invalid API key・This organization has been disabled | 環境変数の古いキーが拒否された | キーを外して /login(認証・ログインエラーの記事) |
出典:Claude API「Rate limits」(使用額の上限の2つのエラー)、Claude Code「Error reference」。2026年10月26日確認。
Claude Code のほかのエラーの一覧は「Claude Code のよくあるエラーと直し方」にあります。
まとめ
- 「Your credit balance is too low to access the Anthropic API」は、Console の組織の前払いクレジットが足りないという意味。Claude Code では「Credit balance is too low」と出る
- 原因は、A 残高が本当に足りないか、B プランで使うつもりが
ANTHROPIC_API_KEYで API の支払いになっているか。/statusで見分ける - A は Console の Billing でクレジットを買う。自動の補充(auto-reload)で止まりにくくなる
- B は環境変数と設定ファイルからキーを外し、端末(VS Code)を開き直して
/statusで確かめる - Max・Team の毎月の API クレジットは対話の Claude Code に使えず、プランの使用量クレジットは Console の残高とは別
FAQ
Q. Claude API に無料で使える枠(free tier)はありますか?
A. 公式のヘルプには、無料で使える枠のことは書かれていません。Console の組織を作った後の案内は、「API と Playground を使うには、組織の残高にクレジットを足す」です(I created a Claude Console organization - how do I start using the Claude API?)。例外は Max・Team のプランに付く毎月の API クレジットで、Free・Pro・Enterprise のプランは対象外です。
Q. Claude Pro に入っているのに、このエラーが出るのはなぜですか?
A. Claude Code が API キーで動いているからです。プランの料金は API の支払いに使えないので、API キーの組織に残高がなければこのエラーになります。/status で API キーが使われていないかを確かめ、4章の手順で外します。
Q. クレジットを買ったのに、まだ出ます。
A. ヘルプでは、買ったクレジットはすぐに使えます。まず、キーを作った組織と、買った組織が同じかを確かめます。Anthropic の障害情報には、2026年9月1日(UTC)に、残高が0になった利用者が買ったクレジットの反映が遅れ、API の要求の一部に誤って「credit balance is too low」が返った記録があります(Delays in credit purchases)。同じ年の10月1日にも、購入の反映が遅れた障害がありました(Delayed credits on the Claude Platform)。組織が合っていて残高も表示されているなら、status.claude.com で障害が出ていないかを見ます。
Q. Max の毎月の API クレジットが残っているのに、Claude Code で出ます。
A. 毎月の API クレジットは、端末・IDE・デスクトップ・Web の対話の Claude Code には使えません(5章の表)。プランで使うなら API キーを外してログインで使い、API キーで使うなら Console でクレジットを買います。