Claude と Gemini の上位の有料プランには、API で使えるクレジットが毎月付きます。ChatGPT の有料プランには付きません。この記事では、3社の公式の料金表・ヘルプ・開発者向けの文書(2026年10月27日確認)をもとに、プランごとの額、使える先と使えない先、受け取り方、期限、プランに入らなくても使える無料の分を、同じ順で並べて比べます。
サブスクに API のクレジットは付く?
Claude
付く(Max・Team)
Max 5x は毎月 $100、Max 20x は毎月 $200。Free と Pro には付かない。
Gemini(Google)
付く(Pro・Ultra)
Pro は毎月 $10、Ultra 5x は $40、Ultra 20x は $100 の Google Cloud のクレジット。Plus には付かない。
ChatGPT(OpenAI)
付かない
Plus も Pro も、API は別の請求。API を使うなら別に前払いする。
確認日:2026年10月27日(日本時間)。出典は Claude の料金表、Google AI Studio のプランのクレジットの案内、OpenAI の請求のヘルプ。
1. プランごとの毎月の額
3社の個人向けとチーム向けのプランと、毎月付く API の枠を並べます。Claude と ChatGPT のプランの月額は公式の米ドル、Gemini は日本の表示の円です(国や地域で違います)。
| 会社 | プラン | プランの月額 | 毎月の API の枠 |
|---|---|---|---|
| Claude | Free・Pro | $0・$20 | なし |
| Claude | Max 5x | $100 | $100 |
| Claude | Max 20x | $200 | $200 |
| Claude | Team | 席ごと | Standard 席 $20・Premium 席 $100(合計の上限 $500) |
| Gemini | Google AI Plus | 725円 | なし |
| Gemini | Google AI Pro | 2,900円 | $10 |
| Gemini | Google AI Ultra 5x | 14,500円 | $40 |
| Gemini | Google AI Ultra 20x | 32,000円 | $100 |
| ChatGPT | Go・Plus | $8・$20 | なし |
| ChatGPT | Pro | $100・$200・$500 | なし |
出典:Claude の料金表(「月間APIクレジット」の行)とAPI credits for Max and Team plans、Google AI Studio のUse Google AI plan credits(2026年10月13日更新)と Google AI のプラン、OpenAI のManaging billing for ChatGPT and the API platform。2026年10月27日確認。Gemini の円の月額は Google AI のプランの日本の表示(2026年10月20日確認)。
Claude の Max は、プランの月額(米国の表示)と同じ額が API のクレジットとして付きます。Gemini は額が小さい代わりに、下の4章のとおり積み上がります。ChatGPT は、どのプランでも API の請求は別です。OpenAI のヘルプは「API の利用は ChatGPT の契約とは別に請求される」と書いています。
Claude の Max の詳しい受け取り方は「Claude の Max・Team に付く API クレジット」、Gemini のプランと API の料金は「Gemini の料金と無料でできること」、ChatGPT の Pro の3段階は「ChatGPT Pro の比較」にまとめています。
2. 使える先と使えない先
どのクレジットも、自分のプログラムやサービスから AI を呼び出す API のためのものです。Claude は、クレジットでアプリや Claude Code の利用枠は変わらないと明記しています。Google は、クレジットの使い道を Gemini API・Vertex AI・Cloud Run として案内しています。
- 使える:Claude API(まとめて流す Message Batches を含む)・Managed Agents・Agent SDK・Console の Playground
- 使える:Console の API キーで自分で動かす
claude -p(GitHub Action・IDE 拡張・デスクトップアプリから動いた分は対象外) - 使えない:Claude Code の対話のセッション、Claude のアプリの追加利用、Amazon Bedrock・Google Cloud・Microsoft Foundry 経由の利用
- 使える:Gemini API(Google AI Studio・Vertex AI)
- 使える:Cloud Run など Google Cloud でアプリを動かす費用
- 別の項目:Gemini アプリと Antigravity の上限は、プランの比較表でクレジットとは別の項目になっていて、クレジットの使い道としては案内されていない
- プランからの API の枠:なし
- Codex の追加のクレジット:ChatGPT 側のもので、API には使えない
- API は platform.openai.com の別の組織で、前払いの残高から払う
- API ではないが:対応するアプリでは「Sign in with ChatGPT」で、Go・Plus・Pro のプランの利用枠を使える(API キーは要らない)
出典:API credits for Max and Team plans、Google の発表(2026年1月27日)、Google AI のプランの比較表、OpenAI の請求のヘルプ・Codex の Pricing・ほかのアプリで ChatGPT のプランを使うヘルプ。2026年10月27日確認。
コーディング用のツールは、プランの枠で使う
迷いやすいのが、各社のコーディング用のツールです。Claude Code・Antigravity・Codex は、どれもプランの利用枠(または上限)で使う作りです。Claude は、API のクレジットで Claude Code の利用枠は変わらないと明記しています。Google は、クレジットの使い道に Antigravity を挙げていません。
| 会社 | コーディング用のツール | 何で払うか |
|---|---|---|
| Claude | Claude Code | プランの利用枠(API のクレジットは対話のセッションに使えない) |
| Gemini | Antigravity | プランの上限(Pro・Ultra で増える)で、クレジットの使い道としては案内されていない |
| ChatGPT | Codex | プランの利用枠と、ChatGPT 側の追加のクレジット |
Claude には1つ例外があります。Console の API キーを渡して claude -p(対話しない実行)や Agent SDK を動かすと、API のクレジットから払われます。同じ claude -p でも、Max のアカウントでログインしたまま動かすと、プランの利用枠から引かれます。キーの置き方を誤ると、意図せず API の支払いに切り替わることがあります(詳しくは「claude.ai コネクタが止まる理由と API キー」)。
3. 受け取り方
Claude と Gemini は、自分で手続きをしないとクレジットが入りません。手続きの重さは大きく違います。
- claude.ai の「設定」→「請求」(Team は「組織の設定」→「請求」)を開く
- 「APIクレジット」の欄の「組織をリンク」から、Claude Console の組織を選ぶ
- Console の「請求」の「プロモーションクレジット」で残高を確かめる
- 同じ Google アカウントで Google AI Studio にログインする
- 「Billing」で前払い(Prepay)を選び、$5 以上を入金する
- Google Developer Program の特典のページで、作った請求先のアカウントを選んでクレジットを適用する
- AI Studio の「Billing」を開き直し、残高に入ったか確かめる
- プランから受け取る API の枠はない
- API を使うなら、platform.openai.com の API の組織で支払い方法を登録し、前払いの残高を買う
出典:Monthly API credits for Max and Team plans(Claude ヘルプセンター)、Use Google AI plan credits、Gemini API の Billing、OpenAI の請求のヘルプ。2026年10月27日確認。
Claude は、対象のプランで7日たってから受け取れます。紐付けた組織は自分では変えられず、1つの組織が受け取れるのは1プラン分だけです。筆者(このサイトの運営者)は2026年10月10日に Max 20x で受け取り、紐付けた直後に $200 が入りました。画面の記録は「Claude の Max・Team に付く API クレジット」に載せています。
Gemini の $5 は、クレジットとは別に自分で払うお金です。Google の請求の文書は、前払いの請求先では、先に入金しないとプロモーションのクレジットを使えないと書いています。入金した $5 は残高として残り、クレジットを使い切った後に使われます。
4. 期限と、使われる順番
期限の決まり方は、Claude と Gemini で正反対です。
- 請求の周期ごとに入り、周期の終わりに消える(繰り越しなし)
- プランから付いた分が先に使われ、自分で買った分が後
- 両方なくなると API は止まり、プランに請求されることはない
- 毎月入り、各回のクレジットは付与から12か月有効
- 使わなければ積み上がる
- クレジットが先に使われ、前払いの残高が後
- プランから付くクレジットがないため、期限の決まりもない
- API の残高は、プランとは別に自分で買う
出典:API credits for Max and Team plans(Expiry・Usage order)、Use Google AI plan credits、Gemini API の Billing。2026年10月27日確認。
Claude の Max 20x の $200 は、使わなければその月で消えます。毎月同じだけ出る仕事(翻訳の下書き・定期の集計など)を先に決めておくと無駄になりません。Gemini の Pro の $10 は小さい額ですが、1年続ければ最大 $120 まで積み上がります。たまにしか API を使わない人には、こちらの形のほうが扱いやすいでしょう。
5. プランに入らなくても使える無料の分
「API の無料枠」で探している人の多くは、プランとは関係なく、API そのものに無料の分があるかを知りたいはずです。3社とも形が違います。
料金の文書の FAQ は、新しい利用者に API を試すための少額の無料クレジットを付けると書いています。額は書かれていません。料金の文書に、Gemini のような毎日使える無料枠の記載はありません。
Flash などの一部のモデルは、請求先を設定しなくても回数の上限の中で無料で使えます。最上位の Gemini 4 Argon は無料枠の対象外です。無料枠で送った内容は、Google の製品の改善に使われます。
対象の組織が、API の入出力を OpenAI と共有する設定にすると、毎日一定量のトークンが無料になります。Launch・Grow の組織は、GPT-6.1 Sol などの群で1日100万トークン、GPT-5.6 Terra などの群で1,000万トークンです(Build の組織は25万・250万)。残高がプラスであることが条件で、共有した内容はモデルの評価や学習に使われます。
出典:Claude Platform のPricing(Are there free tiers or trials?)、Gemini Developer API pricing、OpenAI のデータ共有のヘルプ。2026年10月27日確認。
OpenAI の無料トークンは、データ共有の設定の画面に対象だと表示される組織だけが使えます。1日の数え方は UTC の0時に戻り、終える場合は30日前に知らせるとされています。
6. 送った内容の扱い
無料かどうかと並んで大事なのが、送った内容が学習に使われるかです。Claude と Gemini では、プランから付いたクレジットで払う使い方は、有料の API と同じ扱いです。
API の利用には商用の規約(Commercial Terms)が適用され、受け取った内容はモデルの学習に使われません。クレジットで払っても同じです。
料金表では、有料の枠は「製品の改善に使われない」、無料枠は「使われる」です。クレジットを使うには前払いの請求先を設定するため、有料の枠の扱いになります。
API の内容は、既定ではモデルの改善に使われません。5章の無料トークンを受けるためにデータ共有をオンにすると、その設定の範囲の内容は共有されます。
出典:Anthropic の Commercial Terms、Gemini Developer API pricing(Used to improve our products の行)、OpenAI のデータ共有のヘルプ。2026年10月27日確認。
仕事の資料や個人の情報を送るなら、無料の分(Gemini の無料枠・OpenAI のデータ共有の無料トークン)は避け、有料の枠かプランのクレジットで払う使い方にします。
7. どう選ぶか——判断の分かれ目
API のクレジットだけを目当てにプランを選ぶ必要はありません。ふだん使うアプリやコーディング用のツールでプランを選び、付いてくるクレジットを使い切る、という順番で考えると迷いません。
- すでに Claude の Max・Team を使っている受け取りの手続きをしないと $0 です。API で何かを動かす予定があるなら、早めに紐付けます。紐付ける組織は後から自分で変えられないので、開発に使う組織を先に決めます。
- 毎月 Claude の API にお金を払っているMax 5x は、米国の表示で月額と同じ $100 が API のクレジットとして付きます。ただし使い切りで、Claude Code の対話には使えません。毎月 $100 以上を API に使っているかが分かれ目です。
- Google AI Pro・Ultra を使っていて、たまに API を試したいクレジットは各回12か月有効で、使わなければ積み上がります。$5 の前払いと特典のページでの適用を先に済ませておくと、必要なときにすぐ使えます。
- ChatGPT の Plus・Pro を使っていて API も使いたいAPI は別に前払いします。内容を共有してよい用途なら、データ共有の無料トークンの対象かを設定の画面で確かめます。仕事の内容を送るなら、共有はオフのままにします。
- プランに入らず、まず無料で試したいGemini の無料枠がいちばん手軽です。送った内容が製品の改善に使われる点だけは覚えておきます。料金の考え方そのものは「AI の API とは」で解説しています。
Claude の API のクレジットが尽きると、API は「Your credit balance is too low」というエラーで止まります。止まったときの対処は「Claude の credit balance is too low の直し方」にまとめています。
まとめ
- Claude は Max と Team に API のクレジットが付き(Max 5x は毎月 $100、Max 20x は $200、Team は合計 $500 まで)、Free と Pro には付かない
- Gemini は Google AI Pro に $10、Ultra 5x に $40、Ultra 20x に $100 の Google Cloud のクレジットが毎月付き、Plus には付かない
- ChatGPT はどのプランにも API の枠が付かず、API は別に前払いする
- クレジットは API のためのもので、Claude は Claude Code の利用枠が変わらないと明記し、Google も使い道に Antigravity を挙げていない
- Claude は毎月使い切り、Gemini は12か月有効で積み上がる(Gemini は受け取りに $5 の前払いが要る)
- プランなしの無料の分は、Claude が試用の少額、Gemini が一部のモデルの無料枠、OpenAI がデータ共有の無料トークンで、無料の分は送った内容の扱いが有料と違う
FAQ
Q. ChatGPT Plus に API の無料枠はありますか?
A. ありません。OpenAI のヘルプは、API の利用は ChatGPT の契約とは別に請求されると書いています。Pro も同じです。API を使うなら、platform.openai.com で支払い方法を登録して前払いします。
Q. Claude Pro でも API のクレジットはもらえますか?
A. もらえません。Claude の料金表の「月間APIクレジット」の行は、Free と Pro が「いいえ」、Max 5x が $100、Max 20x が $200 です。
Q. Google AI Pro のクレジットで Gemini API は使えますか?
A. 使えます。Google AI Studio で前払いの請求先を作って $5 以上を入金し、Google Developer Program の特典のページでその請求先にクレジットを適用します。入金の前はクレジットを使えません。
Q. もらったクレジットで Claude Code は使えますか?
A. 対話のセッションには使えません。Console の API キーを渡して動かす claude -p と Agent SDK だけが、クレジットから払われます。Claude Code の利用枠そのものは変わりません。
Q. 使い残したクレジットは繰り越せますか?
A. Claude は繰り越せず、請求の周期の終わりに消えます。Gemini は各回のクレジットが12か月有効で、使わなければ積み上がります。
Q. Gemini API の無料枠と、プランのクレジットは何が違いますか?
A. 無料枠は請求先を設定しなくても一部のモデルを上限の中で使える仕組みで、送った内容は製品の改善に使われます。プランのクレジットは有料の枠の支払いに充てるもので、最上位の Gemini 4 Argon にも使え、内容は改善に使われません。
更新の記録
各社のプランの額や対象は変わることがあります。変わったら、日付と内容をここに残します。
- 2026年10月27日初版。Claude の料金表と API クレジットの文書、Google AI Studio のプランのクレジットの案内と Google AI のプランの比較表、OpenAI の請求とデータ共有のヘルプを確認して作成。
出典
- Anthropic:プランと料金・API credits for Max and Team plans・Monthly API credits for Max and Team plans・Pricing・Commercial Terms
- Google:Use Google AI plan credits・Google AI のプラン・Google Developer Program の特典を AI Pro・Ultra に(2026年1月27日)・Gemini API Billing・Gemini Developer API pricing
- OpenAI:Managing billing for ChatGPT and the API platform・Sharing … API inputs and outputs with OpenAI・Using your ChatGPT plan in other apps and sites・Codex Pricing