xxx.chatgpt.site という住所のサイトは、ChatGPT の利用者が「ChatGPT Sites」という機能で作って公開したものです。サイトを置く場所(ホスティング)は OpenAI が用意していますが、OpenAI がサイトの中身を作ったり、審査・承認したりしているわけではありません。また ChatGPT Sites はまだベータ版で、ずっと公開され続ける保証もありません。この記事は、OpenAI のヘルプ・開発者ガイド・利用規約・リリースノートを2026年10月11日に原文で確かめ、chatgpt.site の正体、料金、どこまで本番で使えるか、独自ドメインまでをまとめたものです。

chatgpt.site は公式サイト?

いいえ、利用者が作ったサイト

OpenAI は置き場所を貸しているだけ。中身の責任は作った人にある。

料金は?

ベータ中は追加料金なし

Plus・Pro などの料金に、上限つきで含まれている。ベータ後は未発表。

ずっと公開できる?

保証はない

ベータは「現状有姿」の提供。OpenAI はいつでも公開を止められる。

本番で使える?

試作・社内向けまでが無難

禁止の用途や作った人の責任がある。止まると困るサイトは避けたい。

出典:OpenAI ヘルプ「Creating and using ChatGPT Sites」、「ChatGPT Sites Terms」(2026年7月23日更新)。2026年10月11日確認。「本番で使える?」は規約と制約を踏まえた筆者の判断。

1. chatgpt.site とは——誰が作ったサイトか

ChatGPT Sites は、ChatGPT に「こういうウェブサイトを作って」と頼むと、作るだけでなく公開まで済ませてくれる機能です。公開したサイトには、OpenAI が持っているドメインのサブドメインが付きます。利用規約には「末尾が chatgpt.site のものなど、OpenAI 所有のサブドメインを提供する場合がある」とあり、開発者ガイドは goblin-tales.openai.chatgpt.site という形を例に挙げています。

つまり、chatgpt.site で終わるサイトを見かけたら、それはChatGPT の利用者のだれかが作ったサイトです。利用規約が定める三者の役割を図にすると、次のようになります。

  • 作った人(ChatGPT の利用者)

    サイトの中身を作り、公開範囲を決める。
    • 中身の責任を単独で負う(2.2)。
    • 集めた個人情報の管理者になる(3.2)。
  • OpenAI

    置き場所(ホスティング)とサブドメインを用意する。
    • 審査・推奨・承認はしない(2.2)。
    • 規約違反などで公開を止められる(5.2)。
  • 訪問者

    xxx.chatgpt.site を開いて使う。
    • OpenAI の公式サイトではないと知っておく。
    • 怪しければ報告できる。

このほか規約は、OpenAI が作った・認めた・提携していると誤解させる見せ方を禁じ(4.3)、サブドメインの買い占め・不当に多い取得・転売も禁じています(2.7)。

「chatgpt.site だから OpenAI の公式サイト」と考えないでください。ログインや支払いを求めるページは特に注意が必要です。規約違反だと思うサイトは、OpenAI の内容の報告フォームから、サイトの完全な URL を添えて報告できるとヘルプに書かれています。OpenAI は違反のおそれがあるサイトを削除・制限することがあります。

2. ChatGPT Sites でできること

サイトは、ChatGPT の Web 版の「Work」、またはデスクトップアプリの Work か Codex で作ります。依頼文に「website」という語を入れるか、@Sites と書くと、サイト作りの流れに入ります。ChatGPT がプレビューを作り、直してほしい点を伝えて仕上げ、公開します。公式は、ダッシュボード、案件の管理表、発売カレンダー、試作品、社内ポータル、レポートなどを例に挙げています。仕事を任せる機能 Work そのものは「ChatGPT Work とは」で解説しています。

データを残す

表の形のデータを保存するデータベース(D1・1サイト10GBまで)と、画像や文書の置き場所(R2・上限の定めなし)。

ログイン

一般公開のサイトに「Sign in with ChatGPT」を付けられる。サイトには訪問者のメールアドレスと、あれば氏名が渡る。

アクセス数

訪問者数と表示回数を自動で数える(Enterprise のワークスペースのサイトは対象外)。

社内ツール

Business・Enterprise では、訪問者それぞれがつないだアプリ(課題管理など)の情報を、読み取り専用で表示できる。

共同編集・定期実行

同じワークスペースの人に編集を任せたり、公開中のサイトを定期的に更新する予定を組んだりできる。

できないこと

生の TCP 接続、一部のフレームワーク、社内ネットワーク、常駐する裏方の処理など。HTTP・HTTPS・WebSocket は使える。

手元のプロジェクトを Codex で整えてから公開することもでき、その場合は保存した版がどの Git のコミットから作られたかが記録されます。

3. 使える人と地域

ヘルプによると、ChatGPT Sites はパブリックベータとして次のプランで使えます。リリースノートでは2026年7月9日にパブリックベータとして紹介され、Pro・Pro Lite・Edu から順に、Plus は数日遅れて提供されました。

使える ✓ Plus ✓ Pro ✓ Business ✓ Edu △ Enterprise(管理者が有効化)
使えない Free Go

会社のワークスペースでは、管理者の設定で使える人が変わります。Business は最初から使える状態で、Enterprise は管理者が有効にする必要があり、インターネットへの一般公開は既定でオフです。また、7月9日の時点では、欧州経済領域(EEA)・スイス・英国では一般公開と拡大ベータが提供されていませんでした。その後これらの地域で始まったという告知は、リリースノートには見当たりませんでした。料金プランの違いは「ChatGPT の Pro プランの比較」も参考になります。

4. 料金と使える量の上限

ChatGPT Sites に単独の料金はありません。ヘルプには、ベータの間は Sites の利用が「プランごとの上限まで」含まれると書かれています。今・上限に達したとき・ベータ後の3つに分けると、次のとおりです。

いま(ベータ中)

プランの料金に含まれる

Plus・Pro・Business などの契約の中で使える。Sites のための追加の請求は、公式の説明には出てこない。

上限に達したら

一部が止まる

新しいサイトを作れない、容量を足せない、アクセスの多いサイトを一般公開のままにできない、が起こりうる。既存の編集と管理はできる。

ベータ後

料金は未発表

「ベータ後にアップグレードや追加購入の選択肢を用意する」という趣旨の通知が出たという利用者の報告はあるが、筆者は確かめていない。

上限の数値は公表されていません。今の上限は Sites の画面に表示され、近づくと ChatGPT が知らせます。上限は持っている全サイトの合計で数え、ベータ中に変わることがあります。自分のドメインを使う場合は、そのドメインの代金が別にかかります(7章)。

5. ずっと公開できるのか——ベータの意味

仕組みとしては、作ったサイトは一時的なものではありません。開発者ガイドはサイトを「持続するホスト型の成果物」と呼び、作った会話が終わってもサイトの一覧に残ると説明しています。それでも、ずっと公開できる保証はありません。理由は3つあります。

  • ベータは保証なしOpenAI のサービス利用規約は、ベータ版を「現状有姿」で提供し、使えること・中断されないこと・中身が失われないことを保証しないと定めている(第2条)。
  • いつでも止められるSites の規約は、規約違反や危害のおそれがある場合を含め、OpenAI が理由の如何を問わずいつでもサイトを削除・公開停止できると定めている(5.2)。
  • 使える量の上限上限に達すると、アクセスの多いサイトを一般公開のままにできなくなることがある(4章)。

🔎 筆者が確かめたこと(2026年10月11日)

開発者ガイドが例に出している goblin-tales.openai.chatgpt.site を開いたところ、404 No site here のページでした。公式の例でも、そのまま残っているとは限りません。

Sites そのものを終える告知は、今のところありません。ただし、プランを解約したり Free に下げたりしたとき、公開中のサイトがどうなるかは、調べた範囲の公式の文書には書かれていませんでした。大事なサイトを置くなら、事前に確かめておく必要があります。

6. 本番のサイトとして使ってよいか

公式は「本番には使わないで」とは書いていません。むしろ開発者ガイドは「すべてのデプロイの URL は本番」と書き、見直してから公開したいときは、先に版を保存して確かめるよう勧めています。一方で、本番に置く前に知っておくべき制約もあります。

稼働の保証ベータなので保証はなく、稼働率の約束(SLA)の記載もない。
データの置き場所サイト・コード・データ・ログを置く国や地域を選べない(開始時点)。
禁止された使い方医療情報(米国の HIPAA の保護対象)やカード情報の処理、13歳未満向け、マルウェア、フィッシング、なりすまし。お金のやり取りは外部の決済代行を使う場合だけ。
作った人の責任訪問者の個人情報を集めるなら、作った人がその管理者になる。必要ならプライバシーポリシーを載せ、Cookie の同意も取る(規約 3.2)。
OpenAI の表示OpenAI はサイトの下部などに「ChatGPT で作成」といったクレジットを表示することがある(規約 1.3)。

こうした条件を踏まえると、筆者は次のように使い分けるのがよいと考えます(公式の推奨ではなく、筆者の判断です)。

✓ 向いている

  • 試作品やデモ
  • 社内のダッシュボードや管理表
  • イベントの案内など期間の決まったページ
  • 小さな個人のページ

✗ 避けたい

  • 止まると売上や業務が止まる会社の主要サイト
  • 決済や個人情報を多く扱うサイト
  • 何年も残したい記録

本番に近い使い方をするなら、自分のドメインを付けておくと、あとで別の置き場所に移しても URL を変えずに済みます。手元のプロジェクトから作れば、ソースコードも自分の側に残ります。

7. 独自ドメインと URL の変更

独自ドメインは、提供されている場合に使えます。Sites がドメインを取ってくれるわけではないので、自分で持っていて DNS の設定を変えられるドメインが必要です。Enterprise のワークスペースでは、開始時点では使えません。

  1. サイトの設定を開く「Add domain」を選ぶ。
  2. 使うドメインを入れるルートのドメイン(example.com)でも、サブドメイン(www.example.com など)でもよい。
  3. DNS の設定を足すSites が示す DNS のレコードと値を、ドメインを買った会社の管理画面で追加する。
  4. 状態を確かめる数分待ってから、サイトの設定でドメインの状態を更新する。

chatgpt.site の住所のほうも、所有者は名前を変えられます。変えると古い住所は新しい住所に転送され、その間に作り直す必要はありません。名前の決まりは次のとおりです。

✓ 使える:5文字以上・小文字で始める・小文字と数字とハイフン(例 team-board2)
✗ 使えない:ハイフンで終わる・ハイフンを続ける(例 team--board、board-)

8. 公開範囲の決め方と、消し方

新しく作ったサイトは、最初は作った本人とワークスペースの管理者しか見られません。そこから、必要な分だけ下の段へ広げます(プランや設定によって選べる範囲は変わります)。

  1. 本人と管理者だけ 最初の状態作った本人とワークスペースの管理者だけが見られる。
  2. 選んだ人だけワークスペースの特定の人やグループ。招待したメールアドレスで外の人にも見せられる(見るだけで、編集はできない)。
  3. ワークスペース全員同じワークスペースのメンバー全員が見られる。
  4. インターネットの誰でも一般公開が許可されているときだけ選べる。ログインなしで誰でも見られ、検索エンジンに載ることもある。

公開を止めたいだけなら、共有の範囲を自分か一部の人に戻します。完全に消すときは、サイトの一覧から「Delete site」を選び、サイトの名前(スラッグ)を入力して「Permanently delete」を押します。消したサイトは元に戻せません。なお、筆者が見た一般公開のサイトの1例では、検索エンジンの巡回を全面的に許可する設定になっていました。

9. 個人情報と、学習への利用

サイトに入れた文章・画像・コードなどの権利は、作った人に残ります。そのうえで OpenAI は、選んだ公開範囲でサイトを運営するのに必要な範囲で、それらを使う許可を受けます(規約 1.1・1.2)。一般公開すると、OpenAI がサイトを紹介する目的に限って、サイト名やロゴを使う許可も与えることになります(規約 4.1)。

サイトを作ったり直したりする ChatGPT との会話が学習に使われるかは、プランで分かれます。

Plus・Pro など個人向け

設定「すべての人のためにモデルを改善する」がオンだと、学習に使われることがある。

Business・Enterprise・Edu

既定で学習に使われない。

設定の場所は「ChatGPT と Codex のデータを学習に使わせない方法」で解説しています。

まとめ

xxx.chatgpt.site は、ChatGPT の利用者が ChatGPT Sites で作り、OpenAI のサーバーで公開しているサイトです。OpenAI は置き場所を用意しているだけで、中身を審査・承認しておらず、責任は作った人にあります。

料金はベータの間、Plus・Pro などの有料プランの料金に上限つきで含まれ、ベータ後の料金は未発表です。ベータは保証のない提供で、OpenAI はいつでもサイトを止められます。試作や社内ツールには便利ですが、止まると困る本番のサイトには向きません。使うなら、自分のドメインを付け、ソースを手元に残し、公開範囲は必要な分だけにしておくのが安全です。

FAQ

Q. chatgpt.site のサイトは OpenAI の公式サイトですか?

A. いいえ。ChatGPT の利用者が作って公開したサイトです。OpenAI は審査・承認しておらず、中身の責任は作った人にあります。

Q. 無料プランでも作れますか?

A. 作れません。Free と Go のプランは対象外で、Plus・Pro・Business・Enterprise・Edu が対象です(パブリックベータ)。

Q. 追加の料金はかかりますか?

A. ベータの間は、プランごとの上限まで契約に含まれます。上限の数値とベータ後の料金は、公式に発表されていません。独自ドメインを使う場合は、ドメインの代金が別にかかります。

Q. 作ったサイトはずっと残りますか?

A. 保証はありません。ベータは「現状有姿」の提供で、OpenAI は理由の如何を問わずサイトを公開停止できます。使える量の上限に達すると、アクセスの多いサイトが一般公開できなくなることもあります。

Q. 自分のドメインで公開できますか?

A. 提供されている場合はできます。自分で持っているドメインに、Sites が示す DNS の設定を足します。Enterprise のワークスペースでは、開始時点では使えません。

Q. 怪しい chatgpt.site のサイトを見つけたら?

A. OpenAI の内容の報告フォームから、サイトの完全な URL と問題の内容を添えて報告できます。

出典

公式の仕様と規約は、いずれも2026年10月11日に原文を確認しました。筆者はこの記事のためにサイトを作って公開してはいません。例のサイトと一般公開のサイトの確認は、同日に外から開いて見た結果です。ベータ版のため、提供範囲・上限・機能は変わることがあります。